配当利回りランキングっていうのが結構いろいろなところであってもし配当利回りが10%あったら10年で配当金だけで回収できるってことだよね!
そう!
株式投資の魅力の一つではありますが、高配当な株式には危険なものが多いともいわれています。
何が危険なのかを見てみましょう!
今日は売上・営業利益率などの業績編です!
この記事でわかること
- 高配当ランキング企業で見るべきポイントは?
- 配当性向で安全?となった先はどこ?
- トップ10企業の業績を見てみよう
12月権利確定企業の配当利回りランキングTOP10
この項目は前回の振り返りです。前回の記事を読んでくださった方は飛ばしてかまいません。
2020年の権利確定が出る企業にて配当利回りランキングを見てみましょう。
実際に配当利回りとは魅力がわかりやすいものですが、気を付けるべき点を見ていきたいと思います。
Zaiオンラインのサイトをもとにランキングを作成します。
配当利回り=配当÷株価
順位 | 企業名 | 配当利回り | 配当額()内は半期 |
1位 | JT(東1・2914) | 7.15% | 154円(77円) |
2位 | アーバネットコーポレーション(JQ・3242) | 5.63% | 15円(7円) |
3位 | ハウスフリーダム(福・8996) | 5.00% | 40円(40円) |
4位 | トラストホールディングス(マザ/福・3286) | 4.83% | 16.4円(8.2円) |
5位 | ワールドホールディングス(東1・2429) | 4.54% | 88.7円(88.7円) |
6位 | 日本電気硝子(東1・5214) | 4.53% | 100円(50円) |
7位 | 東洋インキSCホールディングス(東1・4634) | 4.50% | 90円(45円) |
8位 | グローバル・リンク・マネジメント(東1・3486) | 4.47% | 35円(35円) |
9位 | 高橋カーテンウォール工業(JQ・1994) | 4.33% | 23円(13円) |
10位 | 日本エスコン(東1・8892) | 4.29% | 38円(38円) |
以下をもとにランキング分析しています。
着目する指標
今回着目する指標は以下です。
- 売上高推移
- 営業利益推移
- 営業利益率推移
前回は配当性向を見ましたが、そこでは以下の企業以外は配当余力に陰りが見えました。
- グローバル・リンク・マネジメント
- 日本エスコン
業績(売上高・営業利益)推移
IRBANKで各企業を見てみたいと思います。IRBANKの使い方は以下にまとめています。
JT(日本たばこ産業)
売上高の推移は「6兆4000億→2兆800億」と1/3近くまで下がってきている状況です。
営業利益の推移は「4305億→3630億」となっています。
営業利益率の推移は「4%→17%」となっています。
売上が大幅に下がっていますが、これはご存じの通りたばこ産業の向かい風によるものでしょう。
しかし、利益率を上げるように費用構造を改善していることで営業利益をある程度維持しているという経営努力を感じることができます。
また、投資においても「ESG投資」という流れがあり、それに反する銘柄ともいわれています。
アーバネットコーポレーション
売上高の推移は「93億→200億」となっていますが、ここ3年ほどは横ばいといえるでしょう。
営業利益の推移は「4億→20億」となっています。
営業利益率の推移は「2%→10%」となっています。
売上高および営業利益含めて上昇傾向にあります。営業利益率が他業界に比べて高いといわれる不動産業界においては10%水準はやっと利益率が追い付いてきたという印象です。
ハウスフリーダム
売上高の推移は「58億→117億」となっています。
営業利益の推移は「6400万→5億7000万」となっています。
営業利益率の推移は「4%→4%」と横ばい傾向です。
売上増加に伴い、利益が出ているといった印象です。
トラストホールディングス
売上高の推移は「123億→140億」となっています。
営業利益の推移は「6億→3億」となっています。
営業利益率の推移は「5%→2%」と横ばい傾向です。
売上増加しているものの、原価率が向上すること(販管費率は低下)で営業利益は下がっています。
ワールドホールディングス
売上高の推移は「497億→1501億」となっています。
営業利益の推移は「10億→64億」となっています。
営業利益率は「1%→4%」となっています。
売上が大きく向上をしており、利益率も向上しているものの低く、利益絶対額は少ないといえます。
日本電気硝子
売上高の推移は「3682億→2600億」となっています。
営業利益の推移は「1008億→200億」となっています。
営業利益率は「29%→7%」となっています。
売上自体が低下しており、利益率も低下し、利益額も1/5まで下がっていることがわかり、苦しい経営が続いているといえそうです。
東洋インキSCホールディングス
売上高の推移は「2574億→2700億」となっています。
営業利益の推移は「105億→140億」となっています。
営業利益率は「5%→5%」と横ばいになっています。
売上、利益ともに維持している状態ですが、成長は薄いとも言えます。
グローバル・リンク・マネジメント
売上高の推移は「44億→340億」となっています。
営業利益の推移は「2億(2015年)→17億」となっています。
営業利益率は「3%(2015年)→5%」となっています。
売上、利益ともに向上はしている状態ですが、不動産業界においては営業利益率が低いです。しかし、販管費率は9%と原価率の高さによるものと考えると顧客志向ともとれるものです。
高橋カーテンウォール工業
売上高の推移は「124億→110億」となっています。
営業利益の推移は「4億→16億」となっています。
営業利益率は「3%(2008年を自分で計算)→14%」となっています。
利益率の向上は営業努力です。しかし、売上が微減となっており、10年前には赤字が3期連続で出ていたりもします。
日本エスコン
売上高の推移は「354億→800億」となっています。一時、売上が下がっているのが気になりますが堅調な売上推移といえるでしょう。
営業利益の推移は「9億→108億」となっています。
営業利益率は「9%(2010年)→13%」となっています。
一時的な売上減少が気になりますが、総じて向上しています。
「業績」の視点で見た投資先
売上や利益の視点で見たときに投資先にしうる先は以下でしょうか。
- アーバネットコーポレーション
- 東洋インキSC
- グローバル・リンク・マネジメント
- 日本エスコン
次回は「配当」と「業績」に加えた「安全性」で見てみたいと思います。
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