中小企業診断士学習は継続中です!
今回は過去問を取り上げたいと思います。
学習中だとどのように着目すればよいかわからないよね!
タグで「事例Ⅱ」に関連する項目は見ることができます!
診断士の学習をしない方も、どんな問題がコンサルの試験になるのかを見てみると面白いと思います!
平成29年事例Ⅱの問題
過去問は1次試験も2次試験も以下のリンクから、見に行くことができます。
企業概要
様々な要素がありますが、それは後程本文でご確認いただくとして、概要を抜粋すると以下になります。
- 寝具小売業
- 資本金 1,000 万円
- 社員3名、パート3名
設問解釈
長い本文を読むには、先に設問を解釈してから本文を読むことが必要です。
そのために、「設問解釈」から始めたいと思います。
第1問
B 社について、現在の(a)自社の強みと(b)競合の状況をそれぞれ 60 字以内で説明せよ。
答えるもの:「強み」と「競合の状況」
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
・強みは羅列で良さそうだが、他の設問と関連して答える
・競合の状況ということは自社との競争上の状況だろう
第2問
B 社はボランタリー・チェーン本部から新たに婦人用ハンドバッグの予約会の開催を打診された。B 社は現在のデータベースを活用しながら、この予約会を成功させようと考えている。 そのためには、どのような施策を行うべきか。120 字以内で助言せよ
答えるもの:予約会を成功させる施策
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
・施策だから「誰に」「何を」「どのように」の観点で答えよう
・データベースとはどういったものなのか
・予約会とはなんなのか
・ボランタリーチェーンであることは関係するのか?
第3問
地域内の中小建築業と連携しながら、シルバー世代の顧客生涯価値を高めるための 施策について、120 字以内で助言せよ
答えるもの:シルバー世代の顧客生涯価値を高める施策
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
・施策だから「誰に」「何を」「どのように」の観点で答えよう
・顧客生涯価値ということは、継続した価値提供が必要となる
・抽象建築業の特徴はなにか?
第4問
B 社は今後、シルバー世代以外のどのセグメントをメイン・ターゲットにし、どの ような施策を行うべきか。図を参考に、120 字以内で助言せよ
答えるもの:
・どのセグメントをターゲットにするか
・どのような施策を行うか
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
・施策だから「誰に」「何を」「どのように」の観点で答えよう
・シルバー世代以外のメインターゲットとなる先はどのようなところがあるか?
本文との対応
本文も以下をご覧ください。
https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/2ji2020/a2ji2020.pdf問題との対応は以下のように考えていきます。
第1問
B 社について、現在の(a)自社の強みと(b)競合の状況をそれぞれ 60 字以内で説明せよ。
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
強み
・顧客満足の高い接客
・副社長手作りのノベルティ
・こだわり日用品
・次期社長の保育士経験
競合
・郊外大型スーパー
・百貨店など
答え構想:
強み:羅列
競合:郊外大型スーパーは品質が悪く、接客品質も高くない。(私は百貨店は描き損ねました)
第2問
B 社はボランタリー・チェーン本部から新たに婦人用ハンドバッグの予約会の開催を打診された。B社は現在のデータベースを活用しながら、この予約会を成功させようと考えている。 そのためには、どのような施策を行うべきか。120 字以内で助言せよ
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
・データベースは顧客の住所や購買履歴、好みなどの情報が蓄積されている
・婦人服では副社長が好みを考えて品揃えをしていた。
答え構想:
誰に:既存の顧客に対して
何を:婦人用バッグ予約会へ
どのように:顧客データベースを用いてダイレクトメールを送る(住所活用)
その際の品揃えはデータベース(購買履歴や好み)をもとに行う
第3問
地域内の中小建築業と連携しながら、シルバー世代の顧客生涯価値を高めるための 施策について、120 字以内で助言せよ
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
・介護用の住宅改装がある
・B社取扱製品に介護ベッドがある
答え構想:
誰に:シルバー世代に
何を:建築業は介護用の住宅改装 B社は介護用ベッドに加え、日用品で継続的な取引を行う
どのように:相互紹介やパック販売などを行う
第4問
B 社は今後、シルバー世代以外のどのセグメントをメイン・ターゲットにし、どの ような施策を行うべきか。図を参考に、120 字以内で助言せよ
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
・子育て世代だけが文章上では出てくる。
・グラフでは30代だけ全国に比べて多い。
・次期社長は保育士経験がある
・「快眠教室」が成功し、顧客になったとのこと
答え構想:
誰に:30代子育て世代
何を:ベビー用布団やベッド、副社長手作りのノベルティなど
どのように:教室を開催し、見込み客を作っていく
解いてみての感想
解いてみての感想は「ターゲットが少なかったため、わかりやすい」です。
ほか年度の内容ではどれをターゲットにすべきか迷う部分も多いです。
一方で「競合は百貨店も含むのか?」ともなりました。迷う部分はやはりありますね。
私は以下の書籍を使って、答え合わせをしています。TACテキストも良いのですが、自分の回答と見比べづらく、一般的に推奨されている「ふぞろい」のほうがおすすめです。
ふぞろいも最新版が出るようですので、その場合はそちらがよいでしょう。
井戸端会議してないで、事業をしなさいよ・・・
って思ってしまいますが、こういったことからもビジネスヒントを得るべきなんですというメッセージかと思っています。
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