前回でAmazonの凄さが少しわかったかな?
今日はどれくらいAmazonがすごいのかを見てみるよ!
財務諸表からね!
財務諸表ってなんだっけ??
※そんなあなたは↓↓↓
財務諸表の意味合いはわかるわ!
損益計算書 P/L
2020年度 | 2020年度 | 2020年度 | 2019年度 | |
9月期 | 6月期 | 3月期 | 12月期 | |
総収入 | 96145 | 88912 | 75452 | 87436 |
収入 | 96145 | 88912 | 75452 | 87436 |
その他の収入、合計 | – | – | – | – |
収入費用合計 | 57106 | 52660 | 44257 | 53977 |
売上総利益 | 39039 | 36252 | 31195 | 33459 |
営業費用合計 | 89951 | 83069 | 71463 | 83557 |
販売費及び一般管理費 | 21807 | 19731 | 17811 | 19775 |
研究開発 | 10976 | 10388 | 9325 | 9740 |
減価償却費および償却費 | – | – | – | – |
支払利息(利益)- 純営業 | – | – | – | – |
特別損失(利益) | – | – | – | – |
その他の営業費用、合計 | 62 | 290 | 70 | 65 |
営業利益 | 6194 | 5843 | 3989 | 3879 |
金利収入(費用)、純非営業 | -310 | -268 | -200 | -244 |
資産売却(損)益 | – | – | – | – |
純その他 | 925 | 646 | -406 | 418 |
税金など調整前当期純利益 | 6809 | 6221 | 3383 | 4053 |
法人税繰り入れ額 | 569 | 984 | 744 | 786 |
税金など調整後当期純利益 | 6240 | 5237 | 2639 | 3267 |
少数株主持分 | – | – | – | – |
関係会社持分 | 91 | 6 | -104 | 1 |
米国会計基準調整 | – | – | – | – |
特別損益項目前当期純利益 | 6331 | 5243 | 2535 | 3268 |
総特別損益項目 | – | – | – | – |
当期純利益 | 6331 | 5243 | 2535 | 3268 |
当期純利益への調整合計 | – | – | – | – |
利益特別項目を除いた | 6331 | 5243 | 2535 | 3268 |
希薄調整 | – | – | – | – |
希薄後当期純利益 | 6331 | 5243 | 2535 | 3268 |
期中平均株式 数 | 512 | 509 | 506 | 505 |
特別項目を除いた希薄EPS(一株当たり利益) | 12.37 | 10.3 | 5.01 | 6.47 |
DPS (利益配当株当たり)-普通株式株式の発行 | – | – | – | – |
希薄後のEPS(一株当たり利益) | 18.63 | 16.92 | 5.01 | 6.47 |
※単位USD百万ドル |
財務諸表はインベスティングドットコムのサイトを参考に作成しております。https://jp.investing.com/equities/amazon-com-inc-income-statement
最初の財務諸表解説をドルで行うことになると思っておりませんでしたが、それぞれを詳しく見てみたいと思います。
収入項目~総利益項目
売上96,145百万ドル、100円=1ドルで日本円に換算すると9兆6145億円ですね。年度またぎですが、4半期合わせると347,945百万ドルです。34兆7645億円です。信じられない規模感ですね。
2020年度9月期では総利益は39,039百万ドル、日本円では3兆9,039億円。
売上高総利益率=40.60%となります。
ちなみにトヨタは22兆8301億円だったよ!日本のトップ企業の約1.5倍の売上ってこと!
営業費用~営業利益
営業利益は6,194百万ドル、6,194億円です。営業利益率は6.44%です。
営業利益率をみると高い水準ではありません。ZOZOは2019年には21.67%を計上しており、安い価格のイメージがあるニトリも16.57%ありました。低コスト体質をニトリも実現していると言えるでしょう。それだけ、営業費用をかけても顧客への価値を優先しているともいえそうですね。
~税引き前利益率
初の企業分析投稿で申し訳ないのですが、経常利益などが読み取れず、税引き前と税引き後の純利益率しか読み取れませんでした。
貸借対照表 B/S
初回なので、こちらもざっくりとみていきましょう。同じく、2020年9月期の情報を基に作成しております。
前回の内容を覚えていただいていますかね?
Amazonは282,179百万ドルの資産(例えば現金や売掛金などの収益からなる部分や倉庫や物流機械などの設備など)を借金である総負債199,404百万ドルと自己資金である純資産82,775百万ドルを用いて購入しているということです。
安全性という企業の健全性を表す指標の一つ、自己資本比率は29.33%となります。先行投資のAmazonという企業としては思った以上に健全な自己資本比率のように感じました。
1億円の家を買うのに3000万円くらいは自分のお金を出して、7000万円くらいを借金した!っていう感じだね!
自己資本
書籍「ベゾス・レター」の印象ともイメージ乖離があったので調べてみました。するとやはり、自己資本比率がかなり高くなったのは最近になってからということがわかりました。
自己資本比率が-90%近くという驚異の2001年を経て急激に2007年あたりから再度伸びてきているのがわかるかと思います。ここには載せませんが、長期負債も短期負債もこの期間は増加しています。現象はしていないのに自己資本比率が劇的に改善するのは市場の株式価値と利益剰余金が劇的に改善していったものです。
実際の株式価値を見てみると、2001年12月約10ドルだった株価は約3035ドルとなっています。実に株価は303.5倍に上がっているわけです。2001年に100円株式を買っていたら(最低取得単元など無視して)。3万350円になっていた。1万円買っていたら303万5千円になっていた・・.・すごいですね。
話を戻すと少ない株数で以前の300倍近くの資金調達を行えるようになっているということです。
※実際に新規発行をどの程度したのかは調べられませんでした。ご存じの方がいたら教えてください。
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書は現金の有り高がどのように変化しているかというものです。
2020 | 2020 | 2020 | |
9月期 | 6月期 | 3月期 | |
9 ヵ月 | 6 ヵ月 | 3 ヵ月 | |
純利益/スタートライン | 14109 | 7778 | 2535 |
営業CF | 35633 | 23669 | 3064 |
減価償却/減耗償却 | 17633 | 11110 | 5362 |
減価償却 | – | – | – |
繰延税 | 1082 | 787 | 322 |
現金支出の伴わない費用 | 5807 | 4502 | 2389 |
現金収入 | – | – | – |
営業支出 | – | – | – |
税支払額 | 1293 | 791 | 305 |
利息支払い額 | 715 | 430 | 290 |
運転資本の変動 | -2998 | -508 | -7544 |
投資CF | -42574 | -26698 | -8894 |
設備投資 | -25317 | -14254 | -6795 |
その他の投資キャッシュ・フロー項目、合計 | -17257 | -12444 | -2099 |
財務CF | 712 | 4817 | -2591 |
キャッシュ・フロー項目を融資する | – | – | – |
配当金支払い合計 | – | – | – |
株式の発行(退職) | – | – | – |
債券の発行(退職) | 712 | 4817 | -2591 |
外国為替の影響 | 21 | -356 | -484 |
現金の純増減額 | -6208 | 1432 | -8905 |
期首現預金残高 | – | – | – |
期末現預金残高 | – | – | – |
フリーキャッシュフロー | – | – | – |
フリーキャッシュフローの伸び | – | – | – |
フリーキャッシュフロー利回り | – | – | – |
Amazonのキャッシュフローは営業CFが35,633百万ドル、投資CFが-42,574百万ドル、財務CFが-2,591百万ドルです。営業で得ている以上の現金を投資に回しているということです。ROR、ROIの考え方を重視しているベゾスは現在でより一層、先行投資をしている指標といえるでしょう。小売業で積極投資をしていくのはサプライチェーン・つまり、流通を整えることが多いですが、Amazonの事業領域を考えるとそれだけではないかもしれませんね。
いっぱーい稼いでるけどいまだにAmazonは投資を稼いでいる以上にしているということ!これでは中小企業がなかなか追いつけないのも頷けるよね!
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