口述試験は今週末に迫ってきました。
何をやればいいかわからないという方は前回の記事と今回の記事を参考にしてください。
この記事でわかること
- 予備校などの制度を活用する
- 事例Ⅰのまとめ
- 事例Ⅱのまとめ
- 事例Ⅲのまとめ
- 事例Ⅳのまとめ
口述試験対策の方法
実際の環境を体験したいという方はLECの模擬試験がオススメです。(というか受講生以外で受けられるのが他になさそう?)
そして、試験問題を確認すると二次筆記試験の事例を把握する必要があることを再認識します。
この勉強方法としては自分でまとめることが有効になってきます。
しかし、先に振り返りたいという方は以下でもまとめておりますので参考にしてください。
まずはどんな問題が出るのかをチェック!
※以下事例のまとめになります。自分でまとめてから見たい方は読み進めないでください。
令和3年度 事例Ⅰ企業まとめ
さて、それでは私の準備の一環ということも含めて各事例をまとめたいと思います。
与件
- 業種 印刷・広告制作会社
- 資本金 2000万円
- 従業員 15名
- 拠点 首都圏
- 業務の流れ 製版→印刷→加工 ※社内外の分業によって行われている。専門的な技能や技術が必要とされてきた。
- 組織変革 現在は印刷部門とデザイン部門の2部門体制での事業
事業変遷
下請けの活版印刷
↓
印刷機を持たない事業へ転換(デザイン~製本までを一括受注し協力企業に依頼)割付・デザインなどの仕様を決定し、手配をすること(ディレクション業務)が主な業務になり特化していった
↓
デザイン印刷とデジタル化に資源集中し、プログラミング人材を採用し始め、プロジェクトチームを編成して対応することにした
↓
紙媒体に依存しない広告制作に事業を広げた。既存顧客は拡大(需要創造には苦戦、提案型営業?)できたが、新規顧客は苦戦
SWOT分析
Sー
- 時代の流れに応じて集中した資源投資ができる経営者の手腕による選択と集中の実践
- 3代目の広告代理店での経験や人脈
- 割付、デザインなどの手配へ集中した事業を行っていることにより、高度で手間のかかる小ロット印刷や出版における事業を幅広く展開できること
Wー
- 印刷物の無い広告代理店としてのノウハウなど独自性が低いこと
Oー
- 高精度な仕上がりを求められる印刷分野での需要
- 紙媒体依存をしない中小企業向け広告制作需要
Tー
- オフセット印刷やオンデマンド機の普及で技術がコモディティ化してしまった事
問題・課題点
- 3代目が営業活動を行わず、既存顧客に依存して紹介や口コミに頼っていること
- ファブレス型なので、自社の制作にあたってのノウハウなどが蓄積されづらいこと
- ファブレス型なので、協力企業との交渉力が弱くなる可能性もあること・模倣困難性が低くなりうること
- デザインの一部〜加工にいたる全ての工程におけるオペレーションの外部依存度が大きいこと
令和3年度 事例Ⅱ企業まとめ
与件
- 業種 豆腐の製造販売業社
- 資本金 300万円
- 従業員 15名(社長含む)
- 拠点 地方都市X市(清流が流れ、その地下水は豆腐作りに向く)
事業変遷
水にこだわった豆腐が評判となり、品評会でも表彰
↓
製造に加えて卸販売も開始、新工場を作り生産量を拡大
↓
PB受注をコンペで獲得。生産量が増加し、一時は売上比率約半分がPBになった。
↓
米穀店Y社からのアプローチがあり、工場の余剰設備を売却し、雇用も引き継ぎ。Y社は全国向けのECサイトに注力している
↓
豆腐の移動販売を開始し、フランチャイザーとしてFC展開。
↓
駐車場などの移動販売が落ち込んでおり、戸別販売を行うが移動販売の売上3割減少中
SWOT分析
Sー
- 高品質なものを高単価で販売できる商品力
- 良質な関係性のフランチャイジーたち
Wー
- 自社の受注サイトは無い
- 主婦層が獲得できていないこと
Oー
- X市という豆腐づくりに向く地下水が流れる土地的有利
- 地元の京文化への親近感が強く、京都の老舗で修行したものが多いこと
- 工場を売却したY社がECサイトを行なっていること(X市内で他社とコラボ実績あり)
- コロナでのリモートワークの広がり
Tー
- コロナでの収穫祭イベントの中止
問題・課題点
- 移動販売点の売上が3割落ち込んだまま
- 地元産大豆の魅力を全国ネット向け販売すること
- 高齢者層ではない(?)主婦層の獲得に向けた菓子類の拡販
令和3年度 事例Ⅲ企業まとめ
与件
- 業種 メンズ・レデイースバッグを製造販売する会社
- 資本金 2500万円
- 従業員 50名
事業変遷
縫製加工の一部を請け負う下請け
↓
加工工程の拡大、技術向上を通して一貫受託生産ができるようになった→アイテム数も拡大し生産量が増大した
↓
デザイン部門を新設して自社ブランド品を進めた
↓
百貨店や商業ビルへ直営店開設を検討
SWOT分析
Sー
- 企画・デザインした製品を一貫受託生産できること
- 独自のウェブサイトを持つ
Wー生産委託を受けるものは低価格品が多い
- 新製品の開発・企画経験が少ない
- 技術承継がうまくいっていない
Oー
- 自社ブランドの評価が高いこと
Tー
- 潜在的な競合(出店先の百貨店など)
問題・課題点
- 欠品や過剰在庫が生じることがある
- 熟練職人の技術承継を急ぐこと
令和3年度 事例Ⅳ企業まとめ
与件
- 業種 スーパーマーケットが中核事業
- 資本金 4500万円
- 従業員 1200名
- 拠点 本社の地方都市を中心に15店舗をチェーン展開している
- 取り組み フルセルフレジへの入れ替え →全店舗合計で 150 台のレジを保有しており、その内訳は有人レジが 30 台、セミセルフレジが100 台、フルセルフレジが 20 台である。
- 特徴 販売用のトラックは自社で保有している
事業変遷
地元密着型のスーパーマーケット事業
↓
外食事業、 ネット通販事業、移動販売事業という 3 つの事業(親和性やシナジーを考慮されている)
財務分析
短期的な安全性は問題ないが、長期的には借入金が大きく経常利益圧迫につながる可能性がある。
効率性も他社と比べて高いが、営業利益率が悪く販管費の見直しが急務となる。
SWOT分析
Sー
- 地元品にこだわる密着型のスタイル
Wー
- 大手資本に比べた価格競争力
Oー
- 地方都市において、高齢化が進行している(移動販売の戦略的チャンスあり)
Tー
- 地元住民の高齢化や人口減少
- コンビニの増加、郊外型ショッピングセンターの進出、大手資本と提携した同業他社による低価格・大量販売の影響によって顧客獲得競争に苦戦を強いられ、徐々に収益性も圧迫されてきている。
問題・課題点
- 移動販売事業が不採算事業になっていること →ターゲットは自身で買い物をすることができない高齢者
- フルセルフレジへの入れ替えを行う時期選定
自分でもまとめて口述試験に臨むことをオススメします。
私はこれを見返すことになると思います。修正・加筆はこれからも行うと思います。
気になる点などは指摘をいただけると助かります。
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