この間、ロードバイクの売買をしたのですがかなり便利でした。
配送まで含めて大型の製品も売買がしやすいように整備されて、ますます伸びていきそうです。
一時ミニマリストブームもありましたしね笑
実際に不要なもののスペースに家賃をかけているみたいな感覚もあったりしますね。
今度の市場再編にあたっての「下剋上銘柄」としても注目を浴びています。
この記事でわかること
- メルカリは絶好調なのか? 業績内容
- 昨年まで赤字になっていた理由
- 今後について
- プライム市場へ変わる?
メルカリの業績内容
私からみた結論は以下です。
- 財務体質はまだまだ不安定
- 売上の伸び率が凄い
- 先行投資が落ち着いた時にどの程度の利益率に収まるのかが注目ポイント
- 利益率が安定していければ、これからメルカリは爆益企業になりうる?
メルカリの業績推移をみてみましょう。
売上だけ見れば516億⇨762億⇨1060億とまさに絶好調と言って差し支えない状況だと言えます。
一方で営業利益も経常利益も2020年6月決算までは赤字だったとご存知の方は意外と少ないのではないでしょうか?
それでは、赤字決算を今まで行っていた企業が果たして優良だと言えるのか考えていきたいと思います。
赤字を出し続けているというのは成長ベンチャー企業の一つの特徴とプラスに捉えられることもありますが、一般的には好ましくない状態であることには変わりないでしょう。
一方で、2020年の決算資料からは赤字にしても先行投資をしている内容が見えます。
2020年決算説明資料から見る赤字でも投資する3本の柱
投資を続けている内容というのが以下です。
- メルカリ日本事業
- メルカリ米国事業
- メルペイ事業
これらの数字はいわゆる「投資」ですが「販管費」に含まれているため、わかりづらいです。
キャッシュフロー計算書の投資CFにも出ず、販管費率が98%(2020年)という数字に表れています。
2021年6月期決算について
つい先日、6月末が決算であり、8月12日に決算発表を予定しています。
私の執筆時点(2021年7月26日)で開示されている3Q資料をもとに解説していきたいと思います。
3Q時点で黒字
まず、一点目は黒字化です。3Q時点で営業損益は1億円の黒字となっています。
次に販管費の比較をしたいと思います。
正直、広告費など先行投資を減らした一時的な黒字であれば、昨年までも出せたからです。
以下決算短信から確認ができます。
2020年は586億円の販管費→574億円に減っています。
それでも最終的に昨年は3Q営業利益ベースが△203億円だったものが、15億円の黒字となっているので、販管費の影響以上に業績が大きく上がっていることがわかります。
販管費として、継続してこの規模の投資ならば行っても黒字化できる収益基盤ができたと言えるでしょう。
2020年の決算短信
2021年3Qの決算短信
貸借対照表・資産状況はどうか
それでは、もう一つこのまま成長を続けるとしても体力があり続けるのかを確認したいと思います。
確認したい指標は以下です。
- 自己資本比率
- 利益剰余金
- 有利子負債比率
- 現金資産
以下をみると、自己資本比率は紆余曲折あり、現状は17%程度(そこまで危機的でもないと思う水準)
利益剰余金は△518億円(今期の純利益予想50億(税引き前だとしても)では10年以上かかって返済する借金のようなものです)
有利子負債比率は150%であり、2019年は自己資本で資金を集め、2020年は借り入れ金で集めたのだと考えられます。
最後に現金資産です。これは年々手元資金を増やしており、1357億円(3Q報告書では1716億円)が手元資金としてあります。
これは、急に負債1580億円を返せと言われても十分に対応できる金額であり、まだまだ投資余力があるとも言えます。
財務体質はまだまだこれから安定性を増していくのかとおもいますが、現状では資金繰りをして投資を続けています。この投資が花開けば爆益をあげる未来もそこまで遠くないかもしれません。
今後について
メルカリ日本事業は極めて堅調な推移を見せています。
メルカリ米国事業も日本事業ほどでないけれど堅調に成長しています。
これらの事業を軸にしてメルペイなど成長事業にいかに投資配分をしていくかが肝になるでしょう。
しかし、メルペイ事業はメルカリと親和性が高いですが、決済事業としては泥沼にはまる可能性も秘めています。Googleも参入してきてますます競争が激化すると思うので、これが大幅赤字事業で足を引っ張らないように経営判断をどうするかが大きな影響となるかと思います。
蛇足
ちなみに気になっていたのですが、ドコモと資本関係はなさそうです。
ただの業務提携だけのようです。
蛇足の蛇足
蛇足ですが、鹿島アントラーズもメルカリグループなんですね。
知らなかった・・・。
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