中国株が大暴落ってニュースを見たけれどなんでなのかがよくわかりません!
テンセント株なんかが大変だったって聞いたよね。
そもそも中国の経済状況はどうなのか?
なぜ株式が下がっているのかなどをまとめたいと思います。
この記事でわかること
- 中国の経済状況はどうなっているのか?
- 中国のインデックスファンドまとめ
- なぜ、最近株式暴落が進んでいるのか?
中国は世界第二位の経済大国
ご存知の方も多いと思いますが、中国は世界で2番目にGDPが高い国です。
1位がアメリカ
2位が中国
3位が日本
となります。
名目GDPと実質GDPがあり、実質GDPでは物価の変動も加味するため、こちらでは豊かさをはかる指標ともされています。
しかし、一般的に「GDPが・・・」というニュースなどで取り上げられるのは名目GDPが多いと思います。
GDPはいわゆる国としての付加価値なので、人口が多ければ上がる可能性が高い。
中国の人口は世界で1番多いのもご存知だろうと思います。
14億人の人口、日本の10倍ほど人口がいるが日本の10倍もGDPはないです。
中国は人口の増加に耐えきれず、「一人っ子政策」を導入していたことによって、1番最初に高齢化社会に突入した日本以上に深刻な少子高齢化を迎えることになることはほぼ間違いないと思います。
建国100年の節目となる2050年前後には人口の3分の1以上、5億人近くを60歳以上が占めるとの予測もある
JIJI.COMより
この深刻な事態は待ち受けているものの、現状で言えばアメリカを一時的に追い抜くのも時間の問題ではないかと思われます。
中国の株式市場
中国の株式市場は上海市場と深セン市場の二つに分類されます。
そして、この2つの市場の中にさらにそれぞれA株市場とB株市場があります。
イメージとしては東証の一部と二部・ジャスダックのスタンダートとグロースのようなイメージでしょうか。
海外投資家が投資できるのは、上海と深センのB株市場に上場の全銘柄となっています。
そして、もう一つは香港市場です。香港市場ではメインボードとGEM市場に分けられています。
人民元が自由化されていないため、資本投入も大きく制限されているのがアメリカや日本に比べて大きな違いと言えるかもしれません。
※参考SMBC日興証券サイト
投資できるETF
投資ができるETFは色々と数がありますが、楽天証券での取引ができるのは以下となります。
香港市場
銘柄コード | 銘柄名 | 対象株価指数 |
---|---|---|
02800 | トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン | ハンセン指数 |
02801 | iシェアーズ MSCI チャイナ・インデックスETF | MSCI China Index |
02823 | iシェアーズ FTSE 中国A50 インデックスETF | FTSE China A50 |
02827 | W.I.S.E. CSI300 チャイナ・トラッカー | CSI300 |
02828 | ハンセン・エイチ・シェア・インデックス・ETF | ハンセンH株 |
02833 | ハンセン・インデックス・ETF | ハンセン指数 |
02838 | ハンセン・FTSE・チャイナ50・インデックスETF | FTSE China50 |
02846 | iシェアーズ CSI 300 中国A株インデックスETF | CSI300 |
03007 | db xトラッカーズ FTSE中国A株 UCITS ETF | FTSE China50 |
03049 | db xトラッカーズ・CSI300中国A株 UCITS ETF | CSI300 |
03040 | ホライゾンズ MSCI 中国 ETF | MSCI China Index |
03110 | ホライゾンズ・ハンセン高配当利回り ETF | ハンセン高配当利回りインデックス |
03127 | ホライゾンズ CSI 300 ETF | CSI300 |
02820 | グローバルX チャイナバイオテック ETF | ソラクティブ・チャイナ・ バイオテック指数 |
02826 | グローバルX クラウドコンピューティング ETF | ソラクティブ・チャイナ・ クラウドコンピューティング指数 |
日本市場
銘柄コード | 銘柄名 | 対象株価指数 |
---|---|---|
1309 | NEXT FUNDS 中国株式上証50 | 上証50 |
1322 | 上場インデックスファンド中国A株(パンダ) | CSI300 |
1572 | 中国H株ブル2倍 | ハンセンH株 |
1573 | 中国H株ベア | ハンセンH株 |
1576 | 南方 FTSE 中国A株50 ETF | FTSE中国A50 |
2530 | MAXIS HuaAn 中国株式(上海180A株) | 上証180 |
2553 | One ETF 南方 中国A株 CSI500 | CSI500 |
米国市場
市場 | ティッカーコード | 銘柄名 | 対象株価指数 |
---|---|---|---|
NYSE | FXI | iシェアーズ 中国大型株 ETF | FTSE China25 |
NYSE | CNXT | ヴァンエック・ベクトル中国AMC中小企業・創業板ETF | 中国中小企業・創業板100指数 (ChiNext100) |
NYSE | CHAD | Direxion デイリー CSI 300 中国A株 ベア1倍 ETF | CSI300 |
NYSE | CHAU | Direxion デイリー CSI 300 中国A株 ブル2倍 ETF | CSI300 |
NYSE | YINN | Direxion デイリー FTSE中国株 ブル3倍 ETF | FTSE China50 |
NYSE | YANG | Direxion デイリー FTSE中国株 ベア3倍 ETF | FTSE China50 |
NYSE | CWEB | Direxion デイリー CSI 300 中国A株 ブル2倍 ETF | CSI Overseas China Internet Index |
NYSE | GLCN | ヴァンエック・ベクトル中国ETF | CSI300 |
NASDAQ | CXSE | ウィズダムツリー中国株ニューエコノミーファンド | WisdomTree China ex-State-Owned Enterprises Index ※主に国有企業を除く中国企業 |
シンガポール | DMCN | db x トラッカーズ MSCI中国 UCITS ETF |
これらで連動する代表的な指標をみてみたいと思います。
連動指標の動きは?
それでは、連動しているいくつかの指標(2021年7月29日時点)を見てみたいと思います。
CSI300(上海市場・深セン市場のA株のうち上位300銘柄)
ハンセン指数(香港証券取引所の主要な33銘柄の加重平均した指標)
中国本土の市場も香港の市場も同様に7月に入り大きく下落していることがわかります。
そして、私が持っている株式は国有企業を除く企業を対象とした企業を中心とした指標となります。
CXSE(株式の政府保有率が20%未満の構成銘柄約140ほど)(こちらは指数ではなくファンドチャート)
まぁどれを見ても下がっているトレンドは一緒です。
下がっている理由
下がっている理由は一言で言えば中国の国策が営利企業への規制を強めていることが原因です。
教育セクター
影響を大きく与えたのは21年7月24日に発表した「教育セクターの抜本的改革方針」です。
これは内容としては教育事業は営利団体の存在が不可能になる政策と言えると思います。
新規制は学校のカリキュラムを営利目的で教えることを各社に禁止し、資本調達や上場も認めない。週末や休暇中に学校の科目に関連した指導もできなくなる。学習の低年齢化に拍車を掛けていた6歳未満の子供向けオンライン・学術的授業の提供も禁じられる。
bloombergより
教育テクノロジーセクターが1000億ドル(約11兆円)規模に拡大していた。
bloombergより
これにより、約11兆円の市場を失うと言っても過言ではないと思われます。
実際にこの政策が教育の底上げにつながり、中国の国力強化につながり将来的な株価の値上げに繋がる可能性もあるが、今はまだ誰も見れない将来と言えると思います。
フードデリバリーセクター
もう一つはフードデリバリーセクターの監督強化です。
中国フードデリバリー大手の美団が一時15%近く下落。上場後で最大の下げを記録した。中国政府が大規模なデリバリーセクターの監督を強化する規制策を公表したことが嫌気された。
bloombergより
こちらは一時の日本における派遣業界の法整備に近いと考えています。
「配達スタッフの権利」を基本的に整備する形なので、最低賃金を確保できるように・・や紹介料や仲介料の介在におさまるのではないかと私は思っています。
日本の1986年の派遣法施行以降の流れに近いのではないでしょうか。
ハイテクセクター
影響が大きいのはこれらと関連していくハイテク銘柄関連の影響が1番大きいのではないかと思います。
ご存知の通り、GAFAMなど世界の大手企業はIT関連銘柄となっており、資本を爆発的に増やすことでそれを投入してユーザーを飛躍的に獲得していくレバレッジを効かせた成長をしてきました。
ここにこれらの規制が入ることで、停滞する可能性は大いにあると言えるでしょう。
直接的な規制が入る可能性も十分にあり得ます。
そのため、この規制による大幅な下落がハイテク銘柄にも大きな影響を及ぼしているのだと思います。
規制リスクを織り込んだ価格なのかどうかはこれから先を見ていかなければ誰もわかりません。
テンセントのチャート
アリババのチャート
私の資本戦略
それでは、最後にこういった不透明感を持っている中でどのように私の資産ポートフォリオを組んでいくかを考えたので共有しておきます。
私の中国市場との付き合い方は以下です。
- 超余裕資金でCXSEへ引き続き投資
- 中国の国有銘柄などは全世界株のポートフォリオにおまかせ
この二つです。
マイナス要因が読めず、インパクトは大きいのですが、やはりこれからGDP1位になる可能性の高い国への投資はどうしても魅力的に感じてしまいます。
そのため、基本的にはVTやVTIなどの全世界株の中で中国株は賄います(ちなみにVTではアメリカが50%以上ですが、日本も第二位の構成比を誇っており中国は4%前後でした)
そして、今回のような株価がガーンと下がったタイミングで(おそらく0にはなりませんが)0になっても将来設計上全く問題のない余裕資金でCXSEを買うようにしていくことで値上がりを密かに期待していきたいな・・と考えたしだいでした。
あまりに規制が厳しくなってグローバル競争ができなくなってきそうなら紙屑同然で売ることになる可能性もあり得ます。将来は誰にもわかりませんし。
みなさんはどう考えますか?
リスクとリターンの適正なところの見極めが重要ですが、魅力的ではありますよね。
以下に口座開設の際の候補と情報系を記載します(口座開設はどの口座でもいいですが行うことをお勧めします!情報系はあくまで情報として、妄信はしないように自己判断しましょう!)
SBI証券は開いておいて損がないのではないかと思います。
▽証券口座開設
▽株式情報系
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