中小企業診断士学習は継続中です!
今回は過去問を取り上げたいと思います。
学習中だとどのように着目すればよいかわからないよね!
タグで「事例Ⅲ」に関連する項目は見ることができます!
診断士の学習をしない方も、どんな問題がコンサルの試験になるのかを見てみると面白いと思います!
平成29年事例Ⅲの問題
過去問は1次試験も2次試験も以下のリンクから、見に行くことができます。
企業概要
様々な要素がありますが、それは後程本文でご確認いただくとして、概要を抜粋すると以下になります。
- 下請け賃加工業社
- 社長以下 24 名
- 売上2億円
長い本文を読むには、先に設問を解釈してから本文を読むことが必要です。
そのために、「設問解釈」から始めたいと思います。
第1問
CNC 木工加工機の生産販売を進めるために検討すべき生産管理上の課題とその対応策を 140 字以内で述べよ。
答えるもの:CNC木工加工機を進めるための課題と対応策
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
・CNC木工加工機はどう言ったものか?
・課題と対応策のヒントになるものは何か?
第2問
C 社社長は、現在の生産業務を整備して生産能力を向上させ、それによって生じる余力をCNC木工加工機の生産に充てたいと考えている。 それを実現するための課題とその対応策について 120 字以内で述べよ
答えるもの:現在の生産業務に関する課題と対応策
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
・現在の生産業務の内容
・課題と対応策のヒントになるものは何か?
第3問
C 社では、ホームページを活用した CNC 木工加工機の受注拡大を考えている。展示会での成功を参考に、潜在顧客を獲得するためのホームページの活用方法、潜在顧 客を受注に結び付けるための社内対応策を 160 字以内で述べよ
答えるもの:CNC木工機の受注を拡大するホームページ活用法と社内対応策
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
・社外対応策は考えない
・ホームページの特徴
・洗剤顧客が求めている内容
第4問
C 社社長は、今後大きな設備投資や人員増をせずに、高付加価値な CNC 木工加工機事業を進めたいと思っている。これを実現するためには、製品やサービスについて どのような方策が考えられるか、140 字以内で述べよ。
答えるもの:CNC木工加工機を高付加価値化する方策
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
制約:設備投資や人員ぞうはしない
・高付加価値として求められているもの
・製品やサービスの内容
本文との対応
本文も以下をご覧ください。
https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/2ji2020/a2ji2020.pdf問題との対応は以下のように考えていきます。
第1問
CNC木工加工機の生産販売を進めるために検討すべき生産管理上の課題とその対応策を140字以内で述べよ。
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
・CNC木工加工機は今まで必要の少なかった作業者間連携が必要となる。
・機械の専門化されており、他の機械操作ができない。マニュアル化や標準化されていない
答え構想:
課題:作業者間の連携を行うこと
対応策:マニュアル化や標準化を行い、情報の共有を行うこと。
マネジメントでツーボスシステムにもなるため、留意すること。
第2問
C 社社長は、現在の生産業務を整備して生産能力を向上させ、それによって生じる余力をCNC木工加工機の生産に充てたいと考えている。 それを実現するための課題 とその対応策について 120 字以内で述べよ。
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
・社長や常務から個別に担当者へ連絡を入れる(繰り返しなのに)
・機械の専門化されており、他の機械操作ができない。
マニュアル化や標準化されていない
答え構想:
課題1:注文からのリードタイムを短縮すること
対応策1:繰り返し注文は直接連絡を取れるように調整する
課題2:機械の専門化によって、できていない他操作をできるようにすること
対応策:マニュアル化や標準化
第3問
C社では、ホームページを活用したCNC木工加工機の受注拡大を考えている。展示会での成功を参考に、潜在顧客を獲得するためのホームページの活用方法、潜在顧客を受注に結び付けるための社内対応策を160字以内で述べよ
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
・実演が成功例としてある
・評価されたのは加工精度や操作性、メンテナンスの容易性
・展示会の顧客は家具や工芸品などの木工加工関係者
答え構想:
誰に:家具や工芸品などの木工加工関係者
どのように:動画や製品紹介ページ?
重点は:加工精度や操作性、メンテナンスの容易性
第4問
C社社長は、今後大きな設備投資や人員増をせずに、高付加価値な CNC 木工加工機事業を進めたいと思っている。これを実現するためには、製品やサービスについてどのような方策が考えられるか、140 字以内で述べよ
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
・プログラムの作成方法、プログラムの提供の可能性、駆動部や刃物のメンテナンス方法、加工可能な材質などに関する質問が多くあった
・販売やマーケティングに関するノウハウもなく、機械商社などの販売チ ャネルもないのでこれから身につけるべき
答え構想:
製品周りの付加価値化:プログラムのノウハウや請負、加工材質の拡大など
手法:自社でのマーケティングノウハウなどの蓄積、機械商社などと連携した広い範囲での請負などの提供
解いてみての感想
解いてみて「切り分けがやはり難しい」でした。
やはり、事例Ⅲは論拠を理論的にどこに組むのかが重要になります。
今回は「マニュアル化、標準化」を1問目にも2問目にも入れました。どちらかでしか得点はされないと考えますが、文字数によって、このような対応を行うのもあり・ではないでしょうか。
私は以下の書籍を使って、答え合わせをしています。TACテキストも良いのですが、自分の回答と見比べづらく、一般的に推奨されている「ふぞろい」のほうがおすすめです。
ふぞろいも最新版が出るようですので、その場合はそちらがよいでしょう。
事例Ⅲは回答の構成要素をしっかり組んで、切り分けをしっかりすることで得点を重ねたい事例です。
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