改めてやってみると考えることもそうだけど、書く時の手順は逆だったりするよね。そんな手法を解説している書籍がロジカルライティング。
やはり、自分の頭の中は見えないけど文書にすると見えちゃうもんね!
僕は話しながら、自分でも何言っているかわからなくなる事すらあるよ・・・
正直、私もいまだに・・・あります。
一緒にライティングについても改めて学んでいきたいと思います。
今回の書籍
今回の参考図書は照屋華子さんの書籍3冊をもとに纏めています。詳しく知りたい方は是非書籍も読んでみて下さい。
前回の復習 So what? と Why so? MECE
So what? と Why so?
結論を述べるときに、それを支える根拠が必要になったり、手順が必要になったりする。
結論からみるとWhy so? (なぜそう言えるのか?)と根拠を求められ、
根拠から見るとSo what?(それで何?)と結論を求められる。
MECE
では、その根拠をただ羅列すればいいのかと言えば、そうではなく、MECEに執り行わなければならない。
MECEとは(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)の略でヌケモレも重複も無いように。というものである。
トランプのマークなどはわかりやすいですね。以下のようなものはヌケモレも無いですし、重複も無い例として、書籍にも載っていましたが、わかりやすかったので、再度取り上げます。
根拠を話すにしても二つのパターンがあります。以下に横(MECE)と縦(So what? と Why so?)の話をさせていただきたいと思います。
並列型
並列型というのは、最もなじみやすいと思います。○○の観点と○○の観点などといった、観点別にみるものも並列型にあたります。概念力の項目で話をしている3CなどもMECEのフレームワークとなりますが、これがヌケモレないものなのかを判別するのは難しく、ご紹介しているような様々なフレームワークを身に付けていくのが、手っ取り早いかもしれません。
解説型
解説型は事実を収集し、結論を導き出すための判断基準に照らしたうえで判断を下すという手順を踏むことになります。
徹底的にSo what? と Why so? MECEは意識し続けることになります。
ロジカルなライティング条件
論理が成立する要件は以下の3点です。
- 結論が問いの答えになっている
- 縦方向には、結論を頂点に複数の根拠がSowhat?/whysoの関係にある。
- 横方向には、複数の根拠がMECEな関係にある。
これは前回のまとめとして、話した先ほどの部分になりますので、割愛します。
ダメなライティング要因
論理として破綻する主な要因は以下の3点です。
- So What?放棄タイプ
- 上下段の繰り返し
- 上下のミスマッチ
正直、よくやっているものなのでこちらは解説をしていきたいと思います。
So What?放棄タイプ
結論を説明するときに「様々な」や「以下のような」という文言を使うことだ。実際このブログでも使ってしまっている。
このように構成してしまうと冒頭を読んだだけでは、結論を確認することが出来ないのです。
上下段の繰り返し
下の段の内容からは要素を抽出すべきである。しかし、上の段で繰り返しになってしまっていることも少なくない。
例えば下の例では、新卒採用と中途採用について論じている下の題目がある場合には、上の段では共通する採用の方針や手法などを説明すべきであるが、ただのまとめた説明になってしまうことが多い。実際、書いてみて読んでみると冗長ということも少なくないだろうと思います。
上下のミスマッチ
上下段で論じている内容のミスマッチがある事です。例えば、以下の例では採用と育成といった論点のヌケがあります。
コラムの中で、「空」「雨」「傘」について、言及があります。
いわゆる「傘」を持っていくかを判断するときには「空」という事実を見て「雨」が降るという判断があるのかどうかを判断して行動しているというものです。
有名なロジックなので、いろんな本で見かけます。
書き上げた後にチェックする
チェックするポイントは以下3点です。
- 読み手のWhy So?に過不足なく答えているか
- 要旨が明快か?
- 結論を先に伝えるか、根拠を先に伝えるか?
このチェックを行った後に、最終的に行いたいのが読み手の視点でのチェックです。
- なぜ、このテーマを設けたのか?
- なぜ、この反応をとらなければならないのか?
- なぜ、この書き手なのか?
- なぜ、この読み手なのか?
- 答えについてあらかじめ把握しておくべきことはないか?
最終的にこの確認で問題が無いかをチェックしていき、完成です。
これらを頭に入れてもなかなか難しいものです。
私は今は印刷して、自分のデスクに貼って見えるようにしています。
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