東野圭吾は数々のミステリー小説の名作を生み出しています。
その中でも「加賀恭一郎」が登場するシリーズは根強い人気を誇り、阿部寛が演じて話題にもなった「新参者」シリーズとしてドラマでも大人気です。
どれが加賀恭一郎シリーズなのか、小説で読むから価値のある内容を解説したいと思います。
今回の書籍
小説「卒業」から始まった加賀恭一郎という刑事が挑む事件の小説シリーズです。
実はこの「卒業」は東野圭吾の二作目の作品です。
(ちなみにデビュー作は「放課後」)
東野圭吾の人気シリーズ
東野圭吾さんの作品はどれも読みやすく、今回ご紹介のシリーズ以外にも以下のようなものがあります。
探偵ガリレオシリーズ
マスカレードシリーズ
天下一大五郎シリーズ
ラプラスの魔女シリーズ
シリーズを少し上げるだけで、これだけあるって凄い、、、
他にも名作小説がいっぱいある東野圭吾さんはやはり天才ですな。
加賀恭一郎シリーズを読む順番
そして今回、取り上げるのは加賀恭一郎シリーズです。シリーズは出版順に読むのが良いでしょう。
順番は以下のようになります。
1. 卒業
2. 眠りの森
3. どちらかが彼女を殺した (次の章で解説あり)
4. 悪意
5. 私が彼を殺した (次の章で解説あり)
6. 嘘をもうひとつだけ
7. 赤い指 (次々の章で解説あり)
8. 新参者
9. 麒麟の翼
10. 祈りの幕が下りる時
11. 希望の糸
12. あなたが誰かを殺した (次の章で解説あり)
13. 誰かが私を殺した (次の章で解説あり)
ただし、こんなに長く見れないよ・・という人のために小説でこそ読むべき作品を次に解説します。
みどころ・小説で読むべき話はどれ?(各章ネタバレ含みます。)
このシリーズの魅力はなんといっても人間ドラマです。
ドラマ化されたテレビ版での魅力はストーリーはもちろんのこと阿部寛の演技力がより魅力を際立たせています。テレビドラマは独自の魅力があります。
一方、小説だからこその魅力もあります。
東野圭吾の小説は情景が浮かびやすくテレビドラマと大きく相違しない(村上春樹とかはドラマ化に向いていないと思っている、、)のですが、ここでは特に小説でしか味わえないタイトルをご紹介します。
推理を楽しむ!! 「〇〇を殺したシリーズ」 (一部ネタバレあり)
実は加賀恭一郎シリーズの中でも「〇〇を殺したシリーズ」(勝手に私が読んでるだけ?)が内包されています。
これは、しっかりと注意深く読んでいくと犯人が誰かを読者が気づくことができる構成になっているのが最大の特徴です。
このシリーズの中では、3作品目の「どちらかが彼女を殺した」オススメしたいです。
ここから、一部最大のネタバレをしつつ解説します。
最大のネタバレ、、それは「犯人が明かされないこと」です。
いや、これすごくないですか??
推理小説で、犯人が明かされないんです。
しかし、これは推理小説でありつつも人間ドラマとしてがメインになっているから成り立っています。
しかも加賀恭一郎シリーズといいつつ、加賀恭一郎の視点ではないところから語られるのも魅力です。
この視点は小説ならではの味を感じます。
ちなみに5作目の「私が彼を殺した」は三人の視点から描かれており、「私」が誰かを当てるような構成になっていてこちらも面白いです。
「あなたが誰かを殺した」では構成にひねりがあり、
「誰かが私を殺した」もご紹介したいです。こちらは、幽霊(?)目線で語られる事件の全貌を探ります。
これは、オーディブル専用であり、私は聞いたことありません・・・
ただ、このシリーズの中での傑作はやはり「どちらかが彼女を殺した」なんですよね・・・
涙なしには読めない! 「赤い指」
気持ち悪いのに感動する独特の読後感が魅力です。
正直、私は東野圭吾作品で1番好きといってもかごんじゃないのですが、そういうと読んだ人から人格を疑われる可能性もあります。
この小説は家族の話が中心になるのですが、愛情の中にある憎悪や憎悪の中にある愛情、そしてそれらを紡いでいる思い出のようなものが、、、
涙腺崩壊しつつも、「いや、マジか、、、」と口に出しながら読んでしまう小説です。
加賀恭一郎シリーズ 魅力まとめ
このシリーズはひとまとめにできないほど色々な取り組みが見られます。
推理をしたり、感情に呼びかけたり、加賀恭一郎の活躍にフォーカスされたりと忙しいです。
全部読むつもりなら順番に読むといいですが、特に私は「赤い指」単独でも読んでみて欲しいです。
以下改めて順番をまとめます。
1. 卒業
2. 眠りの森
3. どちらかが彼女を殺した
4. 悪意
5. 私が彼を殺した
6. 嘘をもうひとつだけ
7. 赤い指
8. 新参者
9. 麒麟の翼
10. 祈りの幕が下りる時
11. 希望の糸
12. あなたが誰かを殺した
13. 誰かが私を殺した
まとめてたらまた読みたい作品がいくつも!
小説読みますか!!
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