中小企業診断士学習は継続中です!
今回は過去問を取り上げたいと思います。
学習中だとどのように着目すればよいかわからないよね!
タグで「事例Ⅰ」に関連する項目は見ることができます!
診断士の学習をしない方も、どんな問題がコンサルの試験になるのかを見てみると面白いと思います!
平成27年事例Ⅰの問題
過去問は1次試験も2次試験も以下のリンクから、見に行くことができます。
企業概要
様々な要素がありますが、それは後程本文でご確認いただくとして、概要を抜粋すると以下になります。
- プラスチック製品メーカー
- 資本金 1,000 万円
- 売上高 14 億円
- 従業員数 75 名非正規社員を含む
設問解釈
長い本文を読むには、先に設問を解釈してから本文を読むことが必要です。
そのために、「設問解釈」から始めたいと思います。
第1問
ゲートボールやグラウンドゴルフなど、A 社を支えてきたスポーツ用品事業の市
場には、どのような特性があると考えられるか。100 字以内で述べよ。
第2問
A 社は、当初、新しい分野のプラスチック成形事業を社内で行っていたが、その
後、関連会社を設立し移管している。その理由として、どのようなことが考えられる か。120 字以内で述べよ。
第3問
A 社および関連会社を含めた企業グループで、大型成形技術の導入や技術開発な
どによって、プラスチック製容器製造事業の売上が 60 %を占めるようになった。そ のことは、今後の経営に、どのような課題を生み出す可能性があると考えられるか。 中小企業診断士として、100 字以内で述べよ。
第4問 A 社および関連会社を含めた企業グループで、成果主義に基づく賃金制度を、あ えて導入していない理由として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で述べ よ。
第5問 A 社の健康ソリューション事業では、スポーツ関連製品の製造・販売だけではな く、体力測定診断プログラムや認知症予防ツールなどのサービス事業も手がけてい る。そうしたサービス事業をさらに拡大させていくうえで、どのような点に留意して 組織文化の変革や人材育成を進めていくべきか。中小企業診断士として、100 字以内で助言せよ
第1問
ゲートボールやグラウンドゴルフなど、A 社を支えてきたスポーツ用品事業の市 場には、どのような特性があると考えられるか。100 字以内で述べよ。
答えるもの:スポーツ用品事業の市場特性
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
・スポーツ用品事業の顧客
・スポーツ用品市場の推移
第2問
A 社は、当初、新しい分野のプラスチック成形事業を社内で行っていたが、その後、関連会社を設立し移管している。その理由として、どのようなことが考えられるか。 120 字以内で述べよ。
答えるもの:プラスチック製系事業を関連会社へ移管した理由
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
・プラスチック成形事業と本社事業のシナジー
・プラス面マイナス面で考える
第3問
A 社および関連会社を含めた企業グループで、大型成形技術の導入や技術開発などによって、プラスチック製容器製造事業の売上が 60 %を占めるようになった。そのことは、今後の経営に、どのような課題を生み出す可能性があると考えられるか。 中小企業診断士として、100 字以内で述べよ。
答えるもの:プラスチック製造売上が60%になって発生しうる課題 →「〇〇すること」で答える
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
・売上60%は高いのか低いのか?
・他事業への悪影響
・外部環境への悪影響
第4問
A社および関連会社を含めた企業グループで、成果主義に基づく賃金制度を、あえて導入していない理由として、どのようなことが考えられるか。 100字以内で述べよ。
答えるもの:成果主義の賃金制度を導入しない理由
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
成果主義のデメリット
・短期的な思考に陥る
・個人主義の思考に陥る
第5問
A 社の健康ソリューション事業では、スポーツ関連製品の製造・販売だけではな く、体力測定診断プログラムや認知症予防ツールなどのサービス事業も手がけている。そうしたサービス事業をさらに拡大させていくうえで、どのような点に留意して組織文化の変革や人材育成を進めていくべきか。 中小企業診断士として、100 字以内で助言せよ
答えるもの:健康ソリューション事業を拡大させるために留意する点(組織文化変革、人材育成)
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
・現在の組織文化・人材教育
・拡大するために必要な組織文化・人材教育
本文との対応
本文も以下をご覧ください。
https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/2ji2020/a2ji2020.pdf問題との対応は以下のように考えていきます。
第1問
ゲートボールやグラウンドゴルフなど、A 社を支えてきたスポーツ用品事業の市場には、どのような特性があると考えられるか。100 字以内で述べよ。
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
・経済的余裕を持った日本人などが対象だった
・移り変わりがはやい
・参入が激しい
答え構想:
・経済的余裕がある人がターゲット
・移り変わりが早い→ スポーツ人気・素材変化など
・競合→ 素材変化・価格競争
第2問
A 社は、当初、新しい分野のプラスチック成形事業を社内で行っていたが、その後、関連会社を設立し移管している。その理由として、どのようなことが考えられるか。 120 字以内で述べよ。
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
・考え方・技術系が異なる
答え構想:
・プラスシナジーが少ない
→考え方や技術系統が少ない
・失敗の影響が本業にならないようにする
第3問
A 社および関連会社を含めた企業グループで、大型成形技術の導入や技術開発などによって、プラスチック製容器製造事業の売上が60%を占めるようになった。そのことは、今後の経営に、どのような課題を生み出す可能性があると考えられるか。 中小企業診断士として、100字以内で述べよ。
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
・売上は5年横ばいだが、利益は高い水準にあるとはいえない
・売上は借入金の返済がされているので「高い比率」と考えられる
答え構想:
・利益向上させることが課題
・楽器メーカーへの価格交渉や他事業で拡大する
第4問
A社および関連会社を含めた企業グループで、成果主義に基づく賃金制度を、あえて導入していない理由として、どのようなことが考えられるか。 100字以内で述べよ。
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
・健康ソリューション事業は売上比率は少ないが、人員が多い
答え構想:
・長期で事業を成長させたいため。
・短期思考に陥ってしまう
・チームワークが阻害されてしまう
第5問
A 社の健康ソリューション事業では、スポーツ関連製品の製造・販売だけではなく、体力測定診断プログラムや認知症予防ツールなどのサービス事業も手がけている。そうしたサービス事業をさらに拡大させていくうえで、どのような点に留意して組織文化の変革や人材育成を進めていくべきか。 中小企業診断士として、100 字以内で助言せよ
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
・ネットワークや知識などが活かせる
・健康ソリューション事業はソフト開発など自社に知見がなさそうなものも関連してくる
答え構想:
・健康ソリューション事業を高めるためには
・組織文化の変革 = ソフト開発など既存の技術が活かせない
・人材育成を進める = 属人的な知識・ネットワークなどを転嫁する
解いてみての感想
解いてみての感想は「関連会社のメリットが難しい」でした。
もっと事例をこなしていこうと思いました。
あまり、固執しすぎないのがいいですね。
私は以下の「ふぞろい」を使っています。採点がしやすいです。
実際の採点もこんな形で上から並べているとは思います。ただ、標準偏差で差別化はしていると思いますけれども。
今回は関連会社がでてくる珍し目の事例でした。
関連会社の目的なども整理したいところです。
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