グーグルってもともと「Googleペイ」っていうのなかったっけ?
他社のクレジットカード決済をスマホを通してできるようにしているのが「Googleペイ」なのですが、今回のニュースは独自の送金・決済機能を備えるというものです。
この記事でわかること
- 日本の市場に参入するわけ
- 参入で業界構造はどう変わる?
- Googleに期待すること
日本の市場に参入するわけ
日本市場には「プリン」という企業を買収して参入します。
買収額は200−300億円と言われています。これは日本の市場に可能性を感じているからに他ならないでしょう。
実際に日経新聞の記事では以下のように記載されています。
国内の20年のキャッシュレス決済比率は3割に満たず、7~9割に上る韓国や中国を下回ります。
日経新聞より
もし、日本が韓国や中国を追随するとしたら、まだ6割以上の白地市場があると考えているのかもしれません。
業界構造はどう変わる?
日本ではZホールディングス系の「PayPay(ペイペイ)」や楽天グループの「楽天ペイ」などネット企業が、スマホ決済と共通ポイントを組み合わせて、携帯通信サービスなど経済圏への囲い込みを強めています。グーグルの参入で、こうしたネット企業や既存の金融機関との競争が激しくなりそうです。
日経新聞より
現在、スマホ決済といえば「QRコード決済」ではないでしょうか?
このトップに立っているのはどこでしょうか?先程の日経新聞の記事では、世界的な登録者数がきさいされていましたが、何方かと言えば以下のQRコード決済の利用アンケートが役立つのではないでしょうか?
MMD研究所の調査によると「PayPay」が43%、「d払い」が18%と1位と2位の間でも大きな差があり、また通信キャリア4社がトップとなっているのも特徴です。
キャリア比較を財務諸表から比較した記事をご覧ください。
上記の比較記事でも触れていますが、ソフトバンクは通信キャリアだけではなく、高く的に稼ぐということがこの点からも見て取れます。LINE Payも含めるとソフトバンクでは約50%のシェアを持つことになります。
ここから私が予測する部分としては、「構造はあまり変わらないのではないか?」ということです。
あまり変わらないと考える理由
私があまり変わらないのではないかと思う理由は以下です。
- OSに依存してしまうのではないか
- すでに日本市場は頭打ちではないか
OSに依存してしまうのではないか
すでにお話ししたように携帯電話キャリア・いわゆる通信業者が展開するメリットはインフラとしての整備ができるということです。
一方でGoogleはご存知の通り、「Android」を展開しているため、AndroidOSに依存もしくは少なくともメリットがあるような展開になると予想されます。
マイナビニュースによると世界的にはAndroidシェアが72%と言われていますが、日本ではわずか33%と言われています。
iPhoneが多いような印象は間違いじゃないんですね。
しかし、アップルはこの分野に参加していないこともこの分野の可能性に疑問が残ることを示しているのではないかと思います。
すでに日本市場は頭打ちではないか
日本人はなんだかんだ保守的です。
キャッシュレス決済が3割という数字は現段階では頭打ち・正確には伸び率はここからさらに鈍化していくのではないかと思っています。
キャッシュレスという言葉の定義が正確には分かりませんが、これだけクレジットカード自体は普及している印象の中での数字だからです。
特に今後、高齢者の中でも後期高齢者が増えていく中でさらに出遅れしていくのではないかと考えています。
Googleペイに期待する
しかし、Googleペイに期待したいことも大いにあります。
それは、すでにとられているGoogleの検索情報やメール・カレンダー情報などを生かしたサービスでしょう。
例えば、検索情報をもとにしたECセール会場への誘導や位置情報をもとにしたGoogleペイの利用可能店舗情報などは他社の追随を許さないサービス品質になるのではないでしょうか。
また、支払い後のポイント付記などはカレンダーに返されたりするでしょう。
ますます、Googleに依存することで便利になっていく未来もありうるとも考えられます。
そうなった時はQRコード決済という概念ではないのかもしれません。
そもそも、法人を対象にしている「プリン」の買収なのでターゲットが違うのかもしれません。
これからの変革に期待しましょう。
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