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ビットコイン銘柄 メタプラネット(3350)とリミックスポイント(3825)はどっちの方が買い?

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この記事では、ビットコイン銘柄として話題のメタプラネット(3350)とリミックスポイント(3825)という2つの銘柄について解説していきたいと思います。

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この2つの銘柄がビットコイン銘柄といわれる理由

両社ともに大量のビットコイン(や他の仮想通貨)を購入したことで、ビットコイン銘柄と呼ばれるようになっています。

ビットコイン保有額

まずは、それぞれのビットコイン保有金額(購入金額ベース)を見てみましょう。

メタプラネット(12/23時点)=208億7千2百万円

メタプラネット ビットコインと未来へ
東京証券取引所(3350)に上場している株式会社メタプラネットは、戦略的な変革に着手しました。メタプラネットは、ビットコイン(BTC)を主要な財務資産の選択肢として起用し、債務と株式両方による資金調達から生まれるキャッシュフローを活用するこ...

リミックスポイント(12/17時点)=37億18百万円(端数切捨て ビットコイン以外の銘柄を総額50億円)

IR情報|Remixpoint|リミックスポイント
小売電気事業など新規事業領域へ積極的に参入。ブロックチェーン技術を活用し新しい価値を創出することをリミックスポイントは実現します。変化を楽しみ、新しい「スタンダード」を創造する企業(株)リミックスポイントのコーポレートサイトです。

メタプラネットの方がリミックスポイントの4倍ほどのビットコイン(他仮想通貨をリミックスポイントは含みますが、以下はすべてビットコインと表記します)を持っていることになります。

両社の株価の反応

メタプラネット

リミックスポイント

メタプラネットは3倍程度、リミックスポイントは1.5倍程度で年末は終了しています。

本業は何やっているの?業績は?

まずは、ビットコインの購入までは両社がどのような事業を行ってきて、どのような業績だったのかを見てみましょう。

メタプラネット 3350

メタプラネットはIRBANKで2008年からの業績が確認できます。

メタプラネットの本業は「ホテル運営」です。
「ホテルロイヤルオーク五反田」などを運営しているようです。

売上は2016年の52億をピークにして23年12月では2.62億円となっており、経常利益ベースでは2018年から赤字が続いており、最大で14億ほどの赤字も計上しています。

上図の貸借対照表を確認すると2022年は有利子負債36.7億あったが、1.31億円まで縮小しているようです。

次に、2024年6月時点の状態を見ると10億円現金に対して、15億円ビットコインを持っていることがわかります。(12月時点で200億円のビットコインを保有しており、社債と新株予約権などで資金調達をしているようです)

一番怖いのは、ビットコインの価格変動が激しくなり、債務の返金をするのに下がっているビットコインを現金化して払わなければいけないことです。
その為、短期的な安全性を見ます。短期的な安全性を示す6月時点での流動比率を見ると

83% 流動比率 = 流動資産 約11億円 ÷ 流動負債 約14億円

となります。さらにこの短期安全性は悪化していると考えるのが良いでしょう。
※一般的には100%以下は危険とされます。

また、自己資金に着目するとかなり珍しいことをしています。
それが減資です。
資本金の額を 5,754,525,823 円減少し、1円とすることにしています。 効力発生(令和6年12月20日)
ちなみにこの全額は「その他資本剰余金」に振り替えています。

これは一般的に以下のような理由で行うケースが多いです。

  • 過去に積み重なった損失を補てんするため
  • 税務上の優遇措置を受ける可能性ため
  • 利益剰余金がないため、配当を出すため

変則的ではあります。

リミックスポイント 3825

リミックスポイントもIRBANKで2008年からの業績が確認できます。

リミックスポイントの本業は「新電力(エネルギー事業)」です。
他にもレジリエンス事業・メディカル事業(ゼロメディカルの買収によって)なども行っています。

当社は以前「ビットポイントジャパン」という仮想通貨の運営を行う会社を保有していました(現在はSBIグループ)

売上は328億円をピークにして205億円になっています。これは前述のビットポイントジャパンをSBIに売却したことが大きいです。
経常利益ベースでは、2022年には81億あり、2024年は17.6億円になっています。

貸借対照表をこちらも見てみます。
負債が少ない経営をしており、2024年3月期時点では、6.15億ありますが、それまでは無借金経営でした。

同じ時点を見る為に、リミックスポイントも2024年6月時点を見ていきます。

1042% 流動比率 = 流動資産 約182億円 ÷ 流動負債 約17億円

※120%を超えると短期的には安全性が高いということになります。

この安全性が高いということはビットコインの価格変動に対して強い耐性を持っています。

どちらに投資すべきか まとめ

それでは、ここまでの両社のまとめを以下の表に示します。

ビットコイン保有額
(2024/12/23時点)
本業状況流動比率
メタプラネット(3350)208億7千2百万円直近6期赤字83%
リミックスポイント(3825)50億円(他仮想通貨含む)直近2期黒字1042%

両社ともに、ビットコインの価格変動によって大きく左右されます。
ビットコインは通常の株式投資と同様にP/L投資の結果を表示するため、ビットコインで含み益が出ればPLは改善し、含み損が出れば悪化します。
これは、両社とも変わらないでしょう。

一方で、価格変動のボラティリティが非常に高いのが仮想通貨の特徴でもあります。
この価格変動が下振れしたときに各社が耐えられるのかが本業状況と流動比率の差だと思います。

長期的にビットコインが右肩上がりだとしても一時的な下落は30-40%くらいは当然にありうることになります。

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この下落に耐えられるのは「リミックスポイント」となります。

ただ、ビットコインの堅調な上昇を信じるのであれば、メタプラネットの方がその恩恵は当然得ることができるでしょう。

財務的には「リミックスポイント」投資家向け活動は「メタプラネット」

上記のようにファンダメンタルで見ると「リミックスポイント」の方が投資先としては安心です。

一方、テクニカル的に見ると機関投資家の存在によって空売りなどによる価格下げなどもあることが伺えます。

その投資家心理をうまく使っているのが「メタプラネット」だと思います。
その大きな要因は

・株式併合
・購入スピードが早い
・IR頻度が高い
HPがビットコインメインに

以下のツイートのようなものも目立ち、リミックスポイントの株式併合を望む声やIR頻度が低いことを嘆く声もあります。

短期的・テクニカル優位    =メタプラネット
長期的・ファンダメンタル優位 =リミックスポイント

どちらもビットコインが短期的にも長期的にも上昇トレンド継続が前提
ビットコインが短期・中期的には下がる可能性が高いことを考慮する必要あり

ビットコイン銘柄になぜ投資? 直接ビットコイン買えば?

一般投資家もビットコインに門戸は開かれている。それにも関わらず、直接ビットコインを買うのではなく、企業への投資を通す理由は何だろうか?
メリットとデメリットに分けて考えようと思う。

ビットコイン銘柄に投資するメリット

思いつくメリットは以下のようなものです。

・税制対策
ビットコイン取引は総合課税であり、売買益などに対して最大55%の税金を課すことになる。

・投資規模
個人で「ビットコインを買うからお金貸して」といっても借りられないが、法人ならそれが可能になり、投資規模が大きくなる

・本業とのシナジー
ビットコイン投資により、本業への更なる投資やグループ会社への波及効果を考えることができます。

・本業によるキャッシュフローの支え
当然、原資として現金が必要であり上記のように借入もありますが、基本的には自社で稼いだお金での投資となるでしょう

ビットコイン銘柄に投資するデメリット

デメリットとしては、以下のようなことがあるでしょう。

・株価変動要因が読みづらい
ビットコインが上がっていても企業運営の様々な要因で価格変動があるのでわかりづらいです。

・本業が足を引っ張ること
見ていったメタプラネットのように本業が赤字の場合はキャッシュアウトが発生して財務状況がどんどん悪化していく可能性もあります。

ビットコイン(仮想通貨)トレンド・その他

現物ETFが2024年に米国では承認されましたが、日本ではまだ投資ができません。

【仮想通貨】ビットコインETFはどこで買える?日本で買える?将来性も徹底解説! | CRYPTO INSIGHT powered by ダイヤモンド・ザイ
ETF(Exchange Traded Funds、上場投資信託)は、その名のとおり証券取引所に上場している投資信託であり、近年は仮想通貨を構成銘柄とする「仮想通貨ETF」も登場している。 株式で構成されるETFなどと同様に、一般的に仮想通

その意味では、株式投資を通すかちは一定程度あるでしょう。

一方で、税制が改正されたりETFが日本で買えることによる下落があるであろうことも考えておく必要があるでしょう。

ビッグトレンドだ!と振り回されず冷静に投資判断していきましょう!!

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