今日は個人投資家に分かりやすく説明している説明会資料を用いて説明します。
やはり、財務諸表とやらは早かったわ。わからん、、、
※そんなあなたは↓↓↓↓
私はなんとなく解ったけど改めて基礎力を見直したわ。
決算説明ではどのように話されているか
前回の記事では、決算短信を基に損益計算書と貸借対照表の解説をしました。
今回は、決算説明資料を用いてどのように発表をしているのかを見てみましょう。
はじめに
冒頭の説明は「ドコモ口座 不正利用発生」の謝罪からでした。全額補償をすると発表していましたが、現状で判明しているものは対応が完了しているそうです。対応としては評価される早さでの決断でありますが、これを実現しているのもまた、財務諸表の「現金及び現金同等物」が無いとなかなか出来るものではありませんね。
決算概況
上期決算
前記事でも紹介したように営業収益合計は2兆2,825億円であり、営業利益は5,636億円です。読んだままですが、減収増益の決算であるとの説明です。
減収増益の説明を以下のようにしています。
新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」のお客さま還元影響や、新型コロナウイルス影響による、販売関連収入や国際ローミング収入の減により、対前年で減収となったものの、スマートライフ事業拡大に向けた取組みの着実な成果などにより対前年で増益となった。
説明資料 原文ママ
通信の事業セグメントが収益額としては大きいと話しましたが、粗利益がスマートライフ事業などの方が高いということでしょうか。
セグメント別実績
・・・という疑問を持ったら早速次の資料でセグメント別実績が出てきます。
「通信事業」 は 営業収益が 1,086億円の減、 営業利益は 121億円の減
「スマートライフ事業」 と 「その他の事業」 を合わせた 「スマートライフ領域」 は 営業収益が 661億円の増、 営業利益は 355億円の増 となった。
説明資料 原文ママ
利益率の話はしていませんが営業利益ベースで通信事業は△121億円なのに対して、スマートライフ領域は355億円のプラスであるとの説明で納得ではあります。
この増減だけみると営業利益率は通信事業=11%、スマートライフ領域=53%とだいぶ利益率が違うようにも見えます。キャンペーンの説明などもあるので当然その限りではないと思いますが押さえておきたい利益率の違いではありますね。
スマートライフ事業というセグメントですが、いわゆるケータイの付加サービスという位置付けが近そうです。
サービス事業なので、利益率が高いのは当然ですね。
営業利益の増減要因
増減要因もまとめています。お客様還元が一番大きい部分だと冒頭部分でも説明していますね。顧客がこれで増えているのであれば、将来的な収益増が見込めるということでしょう。
■モバイル通信サービス収入がお客さま還元影響の拡大や国際ローミング収入の減などにより 299億円の減
■光通信サービス収入などは 226億円の増
説明資料 原文ママ
■その他の営業収入は 537億円の増
■販売関連収入は大幅な端末卸売販売数の減により 939億円の減
一方、営業費用は 708億円の減となった。
結果、営業利益は 233億円増の 5,636億円となった。
顧客数状況
その、顧客数はどうなっているかも説明をしています。
dポイント、通信事業共に好調という発表です。
ARPU
ARPUとは、1ユーザーあたりの平均的売り上げを示す指標で「Average Revenue Per User」のことだそうです。知りませんでしたが、顧客平均単価の考え方ですね。参考にしたサイトは以下です。
ドコモ光の影響などで顧客単価は増加しているとの説明です。それ以上に割引適用額の減少が大きいようです。これが今後の顧客離れにつながらなければいいですね。
顧客単価×契約数=売上なので個別の平均単価は重要な指標です。
5G事業
通信キャリアのメインです。5Gは今後の成長になりますが、早くも契約者が38万あるとのことです。通期の見通しでは飛躍的に増える見通しですね。iPhoneが対応するのは確かに普及が進みそうではありますね。
上期決算サマリー
上期決算をまとめています。
中期目標に対してはかなり好調に推移をしているようです。
総評
1社だけではわからないと言えると思います。今後、KDDIとソフトバンクはやりたいと思います。
※この記事はドコモのIR情報を基にまとめております。
5Gの需要をどう取り込めるか。利益率をあげる(もしくは維持する)重要な要素になりそうです。
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