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私が個人的に興味があった自動車業界の数社を取り上げてきましたが、まとめて今回は比較をしていきたいと思います。
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いままで取り上げたトヨタ・日産・SUBARU・ホンダで比較するの?
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スズキとマツダ、三菱、いすずも含めて8社で比較していきます。
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自動車業界って、日産とルノーがゴーンさんによってつながれていたり?
複雑だよね。
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正直、かなりの複雑さなので、下記リンクから見ていただくと構造が少しは理解できると思いますが大きくは「日産・三菱・ルノー連合軍」「トヨタ中心連合軍」が日本メーカーとしては大きいです。
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世界的にはフォルクスワーゲンがしばらく1位だったよね。
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しかし、今回はこの関係性はいったん考えず、8社の比較としたいと思います。
損益計算書比較
金額面でも率でもトップの企業はオレンジ色に塗りつぶしており、金額面で最下位の部分に関してはグレーで塗っています。
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収益性
トヨタが圧倒的に強いことは率で見ても額面で見ても明らかです。
いぽぷで、日産と三菱自動車が大きな赤字を出しており、苦戦しているのが見て取れます。
特に三菱自動車の方が売り上げが低いのに赤字額が非常に大きいのが見て取れます。
会計基準が違うので、厳密にいえば異なる部分もありますが、コロナの影響は多くの場合特別損失として計上しているため、営業利益率での比較はコロナ影響を差し引いても比較になると思います。
営業利益率=営業利益÷売上 純利益率=税引き後純利益÷売上 ※今回の計算定義です。
貸借対照表比較
貸借対照表で財務体質を比較してみたいと思います。
こちらは額面で比較しづらいのでピックアップした部分を比較していきます。
![](https://salabato.com/wp-content/uploads/2021/02/image-85.png)
安全性
まずは、自己資本比率です。いわゆる総資産のうちどれくらいが自己資本かを表す指標ですが、ここはいすゞ自動車がトップです。
しかし、日産の25%が気になるくらいで、それ以外の企業は30%以上自己資本を持っており、一般的には健全な業務体質であり、戦略の違い程度でしょう。
自己資本比率=自己資本÷総資本 借金と自己資本を見る値 40%以上が望ましいともいわれます
流動比率はスバルがトップで227%です。短期的には最もスバルが安全とも言えますが。
特殊事情で急にキャッシュが必要となる・などでなければ問題ない指標がほとんどです。
100%を下回る企業はないため、短期的な安全性は業界全体で高いといえるでしょう。
※より短期的な比較をするのであれば当座比率を出す必要があるでしょう。
流動比率=流動資産÷流動負債 短期的な安全性を見る指標 100%以上が望ましい
効率性
では、効率性はどうかみてみましょう。
総資本回転率を出してみるとマツダがトップです。
どの企業も資本が大きいせいか1に満たない形です。
総資本回転率=売上高÷総資産
総資本では見えづらいのれん(企業買収の差額)なども含まれてしまうため、工場などの有形固定資産に絞ってみていきたいと思います。
有形固定資産回転率はホンダがトップです。売上が大きいながら、トヨタの1/3程度の有形固定資産で行っている経営効率の良さを感じます。
有形固定資産回転率=売上高÷有形固定資産
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これらの分析を「経営分析」と言ったりもします。
総じて自動車業界全体は健全性が高いです。
一方で収益性の分析などでは違いが結構出ました。
販売台数比較
2020年12月の販売台数をもとに見てみます。累計台数で概算しています。
トヨタの販売台数が圧倒的に多いことはわかりますが、日産は3番手です。それでも赤字が大きく出てしまうのは経営効率の悪さといえるのではないでしょうか。
![](https://salabato.com/wp-content/uploads/2021/02/image-87.png)
情報ソースは以下です。
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販売台数と売り上げは当然だけど相関していますね!
各種指標の概況まとめ
これらの経営分析結果の要因
やはり、圧倒的にトヨタが強いことがわかりました。
当然ですが、販売台数に比例して売上高の順位も1位トヨタ、2位ホンダ、3位日産でした。
一方で、日産は販売台数は多いのに営業利益には直結していませんでした。
ホンダはhondajetへの投資をして赤字が出つつもしっかりと利益を確保しています。
私の好きなSUBARUは財務体質が健全であることがわかりました。
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売上高の順位は1位トヨタ、2位ホンダ、3位日産だったけれど日産は赤字!
この辺りは明暗が分かれたという感じですね。
以下各社のIR資料をベースに比較しています。
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