資金繰りが、ANAに比べると慎重であるようにも感じましたね。
説明資料ではどのように説明しているのでしょうか。
私はなんとなく解ったけど改めて基礎力を見直したわ。
やはり、財務諸表とやらは早かったわ。わからん、、、
※そんなあなたは↓↓↓↓
決算説明ではどのように話されているか
前回の記事では、決算短信を基に損益計算書と貸借対照表の解説をしました。
今回は、決算説明資料を用いてどのように発表をしているのかを見てみましょう。
はじめに
JALも飛行機ですが、疫病をおさめる妖怪AMABIEを描いたという話からスタートです。
なんか見たことあるな?と思って考えていたら漫画「ワンピース」のルフィが書いているナミの人魚になった時だ!と思って調べたら思った以上に違いました(笑)気になる方は調べてみてください。
決算概況
会計基準変更
前記事で解説した、会計基準IFRSの適用は21年3月期かららしいです。
通期予測
下記、資料は一部決算短信でも記載されていました。旅客数の減少や需要予測ですが、ANAと同じく、国際旅客は50%程度に、国内旅客は70%程度には戻ると予測しているようです。何かデータがあるのかもしれませんが、見つかりませんでした。
固定費の削減はANA、JALともに課題となっています。合計1000億円の削減を目指しています。投資の抑制は地上も含めて計画を合計900億円抑制としていますが、結構地上投資もしているのですね。
固定費はどちらも削減するのが、課題となりますが、JALの方が若干余力のあるようななりふり構わずの削減という印象ではありません。
事業構造見直し
事業構造改革とANAでは位置付けていたのと同じかと思います。
大きな柱として、FSC事業とLCC事業という切り口で話をしています。FSC事業では、2022年末までに全29機を退役・返還すると発表していますが、こちらもANAよりは緩やかに行っていくような印象です。
国内転用など具体的な方針も一部あり、ZIPAIR事業がLCC事業の中核と位置付けていくようですす。国際線中心の路線のようなので、見込み通り回復するかがLCCにおいても、大きな要素となります。
社内外の連携によって、需要回復を行う具体策を提案しています。具体策と言ってもこのサービスでこの方向性・という程度のものなので、旅のカタチなどはHISや星野リゾートなど様々な外部連携が両社とも必要と考えられます。
キャッシュフロー
手元資金を3,466億円確保し、さらに3,000億円近くの流動資金を確保する動きとなっています。コミットメントラインというのは融資の約束のようなイメージです。
コミットメントラインとは、お客さまと銀行が予め契約した期間・融資枠の範囲内で、お客さまのご請求に基づき、銀行が融資を実行することをお約束(コミット)する契約です。 コミットメントラインは、「安定的な経常運転資金枠の確保」、「マーケット環境の一時的な変化など、不測の事態への対応手段確保」などにご利用いただけます。
三井住友銀行より https://www.smbc.co.jp/hojin/financing/commitment.html
コミットメントラインとして、確保しつつも最低限のキャッシュで行っているような運用が見えます。
総評
最近、JAL株の方が安全などと聞いたこともあるのではないでしょうか。経費が比較的少ない構造による評価かもしれませんね。
前回の冒頭で話をしましたが、2010年2月に稲盛さんが来た時には民事再生法が適用されてのことです。2010年1月19日の申請で即日決定だったそうです。この改革が功を奏しているのが現状とも言えます。「JALフィロソフィ」という京セラ時代の「京セラフィロソフィ」を踏襲した哲学が根付いている一つの証拠と言えるかもしれません。
実際に当時の従業員3分の1(1万6千人)のリストラを断行し、規模縮小しているのも効いています。実際のコスト削減として、カウンターの女性が2000円/月を節約したことを大いに褒めたというエピソードもあります。
※この記事はJALのIR情報を基にまとめております。
稲盛さんが残した会社での哲学(フィロソフィ)がどれだけすごいものかが垣間見えるという感じですね。
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