GAFAMは今までの米国市場をけん引してきましたが2022年以降、徐々に陰りが見えてきた・・といわれるケースが多いです。その理由は立て続けに起こる大量解雇でしょう。
Google(アルファベット)
amazon
Facebook(Meta)
Apple
Microsft
いかがでしょうか。規模は違いますが解雇をどこも発表しています。他にもTwitterやセールスフォースなど名を上げていた企業が解雇を発表しています。
しかし、これは得をする人もいるから行われていることを忘れてはなりません。
解雇で損する人
解雇で損をする人と思われるのは「従業員」でしょう。
もちろん職業を失うという意味合いでは損をするのですが、米国などのジョブ型雇用を考えればそもそも仕事が減ったり生産性が上がり必要人数が減れば契約がなくなる契約になると思いますが、日本人には受け入れがたい感覚です。
解雇で得する人
では得する人は誰でしょう。以下です。
- 株主
- 経営者
- 従業員
得するというと語弊がありますが、会社の利益を人件費削減・適正化で受けられるのは「株主」「経営者」はもちろんのこと中長期的に見れば給与水準の維持・向上という意味合いで「従業員」も利益を得られることになります。
GAFAMは業績に陰りあるのか?
しかしながら、業績が下がっていたら株主も経営者も従業員も全員共倒れです。
少なくともGAFAMをはじめとした大型テック企業は急成長フェーズから成熟フェーズに変わりつつあるということは間違いないでしょう。
以下は商品のサイクルを示したプロダクトライフサイクルですが、企業も製品やサービスの組み合わせなので、同様のライフサイクルになります。
大型テック企業は現在、成熟期に差し掛かっているといえると思いますが、この成熟期が長く続き、IBMなどのような安定的大型企業となっていくのか衰退していくのかに注目すべきでしょう。
それでは、現在の状況はどうなのでしょうか。業績が下がっていれば衰退期にあるということでしょう。
Google(アルファベット)
売上にあたる総収入が182,577百万ドル→257,637百万ドルと約140%の成長率です。
営業利益は41,224百万ドル→78,714百万ドルと約190%も成長しています。
amazon
売上にあたる総収入が386,064百万ドル→469,822百万ドルと約120%の成長率です。
営業利益は22,899百万ドル→24,879百万ドルと約108%の成長率です。
Facebook(Meta)
売上にあたる総収入が85,965百万ドル→117,929百万ドルと約137%の成長率です。
営業利益は32,671百万ドル→46,753百万ドルと約143%の成長率です。
Apple
売上にあたる総収入が365,817百万ドル→394,328百万ドルと約107%の成長率です。
営業利益は108,949百万ドル→119,437百万ドルと約109%の成長率です。
Microsft
売上にあたる総収入が168,088百万ドル→198,270百万ドルと約117%の成長率です。
営業利益は69,916百万ドル→83,383百万ドルと約119%の成長率です。
GAFAMは終わりか?まとめ
直近のGAFAMの成長率は以下でした。
google(アルファベット) | amazon | facebook(Meta) | Apple | microsoft | |
---|---|---|---|---|---|
売上成長率 | 140% | 120% | 137% | 107% | 117% |
営業利益成長率 | 190% | 108% | 143% | 109% | 119% |
いかがでしょうか。大量削減のニュースを見て業績が下がっていると勘違いした方も多かったのではないでしょうか?今まで大型テック企業の成長率を見てきた方にとって物足りない方がいるかもしれませんがそれでも成長を続けており、しっかりと利益を出すフェーズになってきたことがいえるでしょう。
私はこの業績を見てまだまだ大型テック企業は成長フェーズの最中であり、これから迎える成熟期に適切な判断をしていると感じました。
※ちなみに140%(Google)の売上成長とは成長率だけで見ても日本でトップクラスです(以下記事ならトップ10に入るレベルですが、規模感が違いすぎます。。。)
投資家からすれば、健全に利益を出し続けるための素早い判断だと評価できる動きだと考えます。
一方で今までの成長率の維持が難しいという経営判断の裏返しかもしれませんが、これからは還元フェーズに入るかもしれませんね。
皆様の感覚はいかがでしょうか?失望?希望?ぜひ教えていただければ幸いです。
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