中小企業診断士学習は継続中です!
今回は過去問を取り上げたいと思います。
学習中だとどのように着目すればよいかわからないよね!
タグで「事例Ⅱ」に関連する項目は見ることができます!
診断士の学習をしない方も、どんな問題がコンサルの試験になるのかを見てみると面白いと思います!
平成27年事例Ⅱの問題
過去問は1次試験も2次試験も以下のリンクから、見に行くことができます。
企業概要
様々な要素がありますが、それは後程本文でご確認いただくとして、概要を抜粋すると以下になります。
- 商店街
- 約8割の店舗が組合に加盟している
- 理事 13 名、専従職員2名
設問解釈
長い本文を読むには、先に設問を解釈してから本文を読むことが必要です。
そのために、「設問解釈」から始めたいと思います。
第1問 (設問1) 今後、B商店街はどのような顧客層をターゲットとすべきか。 代表理事への助言内容を 100 字以内で述べよ。 (設問2) 設問1で解答したターゲット顧客層向けに、新たにどのようなサービス業の業種を誘致すべきか。代表理事への助言内容を50字以内で述べよ。 (設問3) 設問2で解答した業種の店とB商店街の主力である既存の飲食店とのテナント・ ミックス(店舗の組み合わせ)の効果を最大化するために、個々の飲食店の店主達はどのようなマーケティング戦略をとるべきか。助言内容を 50 字以内で述べよ。
第2問 物産市当日における非食品小売店の売上向上を実現するためには、非食品小売店の 店主達へどのような助言をすべきか。B 商店街の主な非食品小売店である家具店、食器店、スポーツ用品店の中からひとつの業種店を対象に選択し、(a)欄の該当する業種店の番号に○印を付けるとともに、(b)欄に助言内容を 100 字以内で述べよ
第3問 (設問1) 代表理事は、B 商店街の魅力向上に向け、食品小売店の誘致が必要であると考え ている。B 商店街はどのような食品小売店を誘致すべきか。当該食品小売店のマー ケティング戦略と併せて、代表理事への助言内容を 100 字以内で述べよ。 (設問2) 代表理事は、設問&で解答した食品小売店が長期にわたり商店街に定着するための誘致と連動した新規イベントを実施したいと考えている。どのような新規イベントを実施すべきか。期待される効果と併せて、代表理事への助言内容を 100 字以内で述べよ
第1問
(設問1) 今後、B商店街はどのような顧客層をターゲットとすべきか。 代表理事への助言内容を 100 字以内で述べよ。 (設問2) 設問1で解答したターゲット顧客層向けに、新たにどのようなサービス業の業種を誘致すべきか。代表理事への助言内容を50字以内で述べよ。 (設問3) 設問2で解答した業種の店とB商店街の主力である既存の飲食店とのテナント・ ミックス(店舗の組み合わせ)の効果を最大化するために、個々の飲食店の店主達はどのようなマーケティング戦略をとるべきか。助言内容を 50 字以内で述べよ。
答えるもの:
(設問1)ターゲットとする顧客層
(設問2)どんなサービス業種を誘致すべきか
(設問3)飲食店の取り組み マーゲティング戦略と合わせて(何を・どのように)
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
(設問1)
・ニーズがありそうな顧客層
・変化している人口動態
(設問2)
・ニーズのある顧客層へさらにニーズのあるサービス業
(設問3)
・飲食店の現状の取り組み
第2問
物産市当日における非食品小売店の売上向上を実現するためには、非食品小売店の 店主達へどのような助言をすべきか。B 商店街の主な非食品小売店である家具店、食器店、スポーツ用品店の中からひとつの業種店を対象に選択し、(a)欄の該当する業種店の番号に○印を付けるとともに、(b)欄に助言内容を 100 字以内で述べよ
答えるもの:
(a)業種店の対象
(b)物産位置で売上向上を実現する取り組み
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
(a)業種店のそれぞれの特徴
(b)
・物産市の特徴
・業種店で売上が向上できる特徴
第3問
(設問1) 代表理事は、B 商店街の魅力向上に向け、食品小売店の誘致が必要であると考えている。B 商店街はどのような食品小売店を誘致すべきか。当該食品小売店のマーケティング戦略と併せて、代表理事への助言内容を 100 字以内で述べよ。 (設問2) 代表理事は、設問1で解答した食品小売店が長期にわたり商店街に定着するための誘致と連動した新規イベントを実施したいと考えている。どのような新規イベントを実施すべきか。期待される効果と併せて、代表理事への助言内容を 100 字以内で述べよ
答えるもの:
(設問1)
どんな食品小売店を誘致するか・マーケティング戦略(だれに・何を・どのように)
(設問2)
どんな新規イベントを実施するか・期待される効果はなにか
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
(設問1)
・特定の食品小売店はでてくるか?
・商店街に必要な要素は何か?
(設問2)
・過去の成功事例イベントはあるか?
・商店街に必要となる効果はあるか?
本文との対応
本文も以下をご覧ください。
https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/2ji2020/a2ji2020.pdf問題との対応は以下のように考えていきます。
第1問
(設問1) 今後、B商店街はどのような顧客層をターゲットとすべきか。 代表理事への助言内容を 100 字以内で述べよ。 (設問2) 設問1で解答したターゲット顧客層向けに、新たにどのようなサービス業の業種を誘致すべきか。代表理事への助言内容を50字以内で述べよ。 (設問3) 設問2で解答した業種の店とB商店街の主力である既存の飲食店とのテナント・ ミックス(店舗の組み合わせ)の効果を最大化するために、個々の飲食店の店主達はどのようなマーケティング戦略をとるべきか。助言内容を 50 字以内で述べよ。
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
(設問1)
・高層マンション街が形成されつつある
・高齢者は転出しがち
・人口動態は30代が10年ほどで大きく増加している
・10歳未満の子供も多くなっている
(設問2)
・特に記載はなし
・大型スーパーにも競合となりそうなサービス業種はない
(設問3)
・飲食店の今の取り組みも記載なし
・店舗数ベースで約65%は飲食店(総合スーパーは25%)
答え構想:
(設問1)
・高層マンションに転入してきた30代子育て世代
(設問2)
・保育、教育業を誘致し、ついで買いを訴求する
(設問3)
・子供向けメニューの開発
・子供向けの店内改装
・持ち帰りメニューの開発
→これによる効果は65%の飲食店を救うことに繋がる
第2問
物産市当日における非食品小売店の売上向上を実現するためには、非食品小売店の 店主達へどのような助言をすべきか。B 商店街の主な非食品小売店である家具店、食器店、スポーツ用品店の中からひとつの業種店を対象に選択し、(a)欄の該当する業種店の番号に○印を付けるとともに、(b)欄に助言内容を 100 字以内で述べよ
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
・物産市はこだわり食品が特徴
・来街者が多くなる
・大型スーパーと差別化されている
答え構想:
(a)食器店
(b)
・店頭で目につくようにイベントを行う
・こだわりの食器を出す
・盛り付け例などを食品と合わせて行う
第3問
(設問1) 代表理事は、B 商店街の魅力向上に向け、食品小売店の誘致が必要であると考えている。B 商店街はどのような食品小売店を誘致すべきか。当該食品小売店のマーケティング戦略と併せて、代表理事への助言内容を 100 字以内で述べよ。 (設問2) 代表理事は、設問1で解答した食品小売店が長期にわたり商店街に定着するための誘致と連動した新規イベントを実施したいと考えている。どのような新規イベントを実施すべきか。期待される効果と併せて、代表理事への助言内容を 100 字以内で述べよ
本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋:
(設問1)
・物産市へ誘致しているのは県内の食品小売店
(設問2)
・本文に記載のイベントは物産市以外にない
答え構想:
(設問1)
・物産市に誘致したような「こだわり」の「差別化」された商品を持つ県内の食品小売店
・長期的ビジョンとして顧客との親密な関係性が挙げられている
(設問2)
・料理教室(街ゼミのような)を新規イベントとして行う
・イベントにより、関係性が強化される
・イベントにより、食品小売店の認知度が向上する
解いてみての感想
解いてみての感想はやはり「事例Ⅱは掴みやすいけれどアイデアベースではいくらでも解答要素が出てしまう」でした。
しかし、王道を答えるのが試験でしょう。あまりアイデアベースに逃げないようにすることがコツかなと思いますね。
私は以下の「ふぞろい」を使っています。採点がしやすいです。
実際の採点もこんな形で上から並べているとは思います。ただ、標準偏差で差別化はしていると思いますけれども。
商店街の事例は珍しいかもしれませんね。
コロナでどのような影響が試験にも出てくるのでしょうか。
コメント