東芝がイギリスのファンドから買収提案を受けてるってニュース見たけど
なんでこれがニュースになるのかよくわからない!
このまえ一部上場を再度したところじゃない?
東芝の経緯と今回の買収について解説します。
この記事でわかること
- 買収提案の内容
- 東芝のこれまで
- 今後どうなっていく?
- 車谷社長が辞任!どうなる?
買収提案
買収額は約200億ドル(約2兆2000億円)に及ぶといわれる、今回の買収提案。
中心となっているのは、CVCキャピタルパートナーズ。
当社は2017年までフォーミュラワングループ(F1の運営会社)の大株主としても知られていた。
買収をした後は「非上場」を進め、モノ言う株主からの解放をするといっている。
車谷社長の古巣であることも注目されている。
詳細は政府系ファンドの産業革新投資機構(JIC)や事業会社の参加を想定し、1株5000円での買い取りを提案した。早ければ10月の上場廃止を見込む(日経記事より)
東芝の経緯
東芝のこれまでの経緯を簡単に抜粋します。
- 2009年に不正会計・粉飾決済が行われていたことが2015年に発覚
- モノ言う株主「エフィッシモキャピタル」などの存在が臨時株主総会でわかる
- この影響もあり、債務超過となる。2017年8月1日付で東証2部に降格
- しかし、上場廃止の危機はさらず、増資を12月に行い、モノ言う株主の存在感を高めた
- 2020年7月は車谷暢昭社長兼CEOの賛成比率は57%と薄氷の信任
- 2021年3月にエフィッシモが7月総会で不正があったと調査を依頼し、可決
- 2021年4月CVCからの買収提案
簡単に言えば、不正⇒債務超過⇒上場廃止を防ぐために資金調達⇒モノ言う株主の権限が大きく
という流れです。
今後の東芝は?
現状、この売却案を採用することで「再生可能エネルギーなどの主力事業に経営資源を集中できる」と言われているが、実際はどうだろうか。
まず、株主から見たときにはプレミアムは30%と言われており、メリットは十分あると言えるでしょう。
次に、東芝自身にとってですが、車谷社長にとっては次回には否認されるのではないかという信任だったので、これに関してはメリットがあると言えるでしょう。元cvcの日本法人会長でしたし。
一方で、業績として改善するかは誰もわからないでしょうが、意思決定が早くなるのは間違いないのではないでしょうか。
しかし、集中という表現を作っていることからも規模縮小の可能性もあると思います。
また、ハードルとして、東芝は外国人投資家が1%以上出資するには事前届け出が必要ということもあります。(2020年5月〜施行改正外為法のため)
車谷社長が辞任!どう変わる?
4月16日更新
公開しましたのでこちらご覧ください。
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