鬼滅の刃はコロナ中なのにすごい数の動員数だったよね!
超面白いし!
私もコスプレしたよ!
スーパーで炭治郎柄や禰津子柄が確かにあってそちらにしちゃった!
鬼滅の刃ブームを作ってきた会社にその収益が入らないのは困るよね。
そんな模倣品から権利を守るために知的財産権の保護というものがあります。
そのうちの一つである商標権が主役の炭治郎や禰津子の柄では通らなかったというニュースがありました。
なんで通らないの?
明らかに炭治郎柄だってわかるよね!
この記事でわかること
- 商標権が認められなかった理由
- 他にもある知的財産権(中小企業診断士法務でもでる!)とは?
- 関係ないけど鬼滅の刃は面白い(ネタバレというほどのことは書いていない)
商標権が認められなかった理由
そもそも商標とはどんなものかというと以下のように定義しています。
「人の知覚によつて認識することができるもののうち、文字、図形、記号、立体的形状若しくは色彩又はこれらの結合、音その他政令で定めるもの」であって、業として商品を生産し、証明し若しくは譲渡する者がその商品について使用するもの、又は業として役務を提供し若しくは証明する者がその役務について使用するものを保護の対象とします。 特許庁のHPより
これを見ると今回の「鬼滅の刃」の柄はまさに記号の組み合わせの柄なのでこれを申請するのは分かりますね。
商標には以下のような機能があります。
- 出所表示機能
- 品質保証機能
- 宣伝広告機能
この中で今回の主な目的は「出所表示機能」と「品質保証機能」ですね。
オフィシャルな鬼滅の刃グッズですよ。ということです。
商標登録に必要な要件は「自他商品・役務識別力」を持つことであります。
今回否認されたのは、これですね。
炭治郎の柄を見てみると緑と黒の繰り返しだけですからね。
識別をしようにもこれだけ流行っているからこそこの柄で思い浮かぶのが鬼滅の刃ですが、他にすでに使用している商品などがもともとあってもおかしくないですよね。
そもそも市松模様という伝統的ながらでもあります。
そのため、今回は認められなかったとのことですが、意見書というのを出して今後も審査を継続していく可能性もあります。
特殊な柄は認められてもあまりに一般的に使われうる柄は難しい可能性が高いということです。
他にもある知的財産権
知的財産権は商標権だけではありません。
実は商標権は「自他商品・役務識別力」が求められますが、それ以外の知的財産権は「創作」が求められます。
具体的に中小企業診断士試験で学ぶのは以下のようなものです。
- 特許権
- 実用新案権
- 意匠権
- 商標権
これらの申請要件や機関や特許料納付や登録の仕方などを覚えていくわけです。
ここでは特徴がわかるようにだけまとめたいと思います。
産業財産権 | 特許権 | 実用新案権 | 意匠権 | 商標権 |
---|---|---|---|---|
保護対象 | 発明 | 考案(特許ほど高度でない) | 意匠(デザイン) | 商標(他との区別を 明確にする) |
要件 | 産業上利用 可能 | 産業上利用 可能 | 工業上利用可能 | 自己の業務に係る |
権利の存続 | 出願日から20年 | 出願日から10年 | 登録日から20年 | 登録日から10年 (更新可能) |
ライセンス | 専用実施権 通常実施権 | 専用実施権 通常実施権 | 専用実施権 通常実施権 | 専用実施権 通常実施権 (当然対抗要件 なし) |
先使用権 | あり | あり | あり | 需要者の広い認識 が必要 |
また、この登録が必要な制度は「先願主義」という方式がとられており、先に出願しておくことが重要なのです。そのため、特許ビジネスといわれ、ピコ太郎のPPAPでは話題になりましたね・・・
これらの権利が保護されるようになっています。そのため、©︎(著作権)とか®︎(商標権)とかよく見かけるマークはカッコいいとかいう理由ではなく、これらで守られているのですね。
ちなみに著作権は登録しなくても発生します。
今回はこんなものがあるんだ・・程度でいいと思います。
ただ、制度を知っておかないと自分のビジネスを保護できない可能性があるのです。
鬼滅の刃は面白い と思ったポイント
話は変わりますが、「鬼滅の刃」は面白いですよね。
私も結局全巻読んでしまいました。勝手に私が面白いと思ったポイントもまとめておきます。
- 王道バトルの迫力
- 炭治郎がひたすらに優しい
- 鬼も元は人間でドラマがある
ジャンプ漫画なので「友情・努力・勝利」というのが王道ということになるわけですが、これが鬼滅の刃の場合は「愛情・努力・勝利」だと思っています。その愛情は「家族」に向けたものであり、敵対する「鬼」に対するものであり、守るべき「人間」に対するものなわけです。
これを支えるのは主人公炭治郎の底抜けなやさしさです。いつの間にかこんな優しさは自分の子供にすらモテなくなってしまっているのではないでしょうか?
勝手に感想をのべましたが、読んだことない方はぜひ読んでみてください!
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