中小企業診断士学習は継続中です!
今回も過去問を取り上げたいと思います。
学習中だとどのように着目すればよいかわからないよね!
タグで「事例Ⅳ」に関連する項目は見ることができます!
平成27年事例Ⅳの問題
過去問は1次試験も2次試験も以下のリンクから、見に行くことができます。
企業概要
様々な要素がありますが、それは後程本文でご確認いただくとして、概要を抜粋すると以下になります。
- 金属加工業
- 資本金は1億円
- 従業員 60 名
設問解釈
事例Ⅳの場合は、処理のしやすさを優先するために「設問解釈」を行います。
第1問
第1問 (設問1) D 社および同業他社の財務諸表を用いて経営分析を行い、同業他社と比較した場合において、D 社が優れていると判断できる財務指標を1つ、課題となる財務 指標を2つあげ、'a 欄に名称、'b 欄に算定した数値を、それぞれ記入せよ。なお、 優れている指標については1の欄に、課題となる指標については2、3の欄に、そ れぞれ記入すること。また、数値については、'b 欄のカッコ内に単位を明記し、小 数点第3位を四捨五入すること。 (設問2) D 社の財政状態および経営成績について、同業他社と比較した場合の特徴を 60 字以内で述べよ。
答えるもの:優れたものを1つ、課題になるものを2つ。効率性・安全性・収益性の3つだろうな
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
効率性・安全性・収益性の3要素を本文とB/SとP/Lから考える。他にすぐ解けると確信が持てる問題がなければ先にやります。
第2問
設問1
第2問 (設問1) 以下の損益予測に基づいて、第x3 期の予測損益計算書を完成させよ。なお、利益に対する税率は 30 %とし、損失の場合には税金は発生しないものとする。 <損益予測> 第X3 期の売上高は、X 社からの受注減少によって第庵2 期と比較して 10 %減少すると見込まれる。また、第x2 期の損益計算書の費用項目を分析したところ、 売上原価に含まれる固定費は 1,020 百万円、販売費及び一般管理費に含まれる固定 費は 120 百万円である。第x3 期における固定費と変動費率は第x2 期と同じであ る。
答えるもの:
・損益計算書を完成させる
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
X2期とX3期の損益計算書をここでは使う。
設問2
(設問2) 設問1の予測損益計算書から明らかとなる傾向を'a 欄に 40 字以内で、そのよう な傾向が生じる原因を'b 欄に 60 字以内で述べよ。
答えるもの:
・傾向
・原因
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
・文章で書くので設問1ができればできるな
設問3
(設問3) 設問1の予測損益計算書をもとに CVP 分析を行うことによって、以下の金額を求め、'a 欄にその金額を、'b 欄に計算過程を、それぞれ記入せよ。 なお、解答にあたっては、金額単位を百万円とし、百万円未満を四捨五入すること。 (1) 第X3 期において 100 百万円の経常利益を達成するために必要となる売上高 はいくらか。 (2) 第X3 期において 100 百万円の経常利益を達成するために固定費の削減を検 討している。必要な固定費削減を行った場合、経常利益がゼロとなる損益分岐点売上高はいくらか
答えるもの:
・経常利益達成のための売上高
・固定費削減をした場合の売上高
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
・予見文は必要ない
第3問
第3問 X 社からの受注の減少が第X3 期以降継続し、機械設備 g の遊休化が予想される。 経営陣は、当該機械設備を利用して全社的な収益性を改善したいと考え、以下に示す &つのプロジェクトを検討中である。遊休化が予想されている機械設備 g は、取得 原価 50 百万円、年間減価償却費 10 百万円、残存耐用年数&年である。なお、以下に おいて、利益に対する税率は 30 %とする。 下記の設問に答えよ。 (プロジェクト2つの記載あり・・)
設問1
(設問1) プロジェクト Z を採用したことによって増加する各期のキャッシュ・フロー(当初投資時点の投資額を含まない)を、以下の2つのケースについて計算せよ。 ケース1: 各期におけるプロジェクト Z 以外の事業活動からの税引前当期純利益がゼロである。 ケース2: 各期におけるプロジェクト Z 以外の事業活動からの税引前当期純損失が 10 百万円である。
答えるもの:
2つのケースのキャッシュフロー
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
問題の内容だけでよさそう。
設問2
(設問2) 両プロジェクトの正味現在価値を計算して'a 欄に記入し、採用するべきプロジェクトについて'b 欄に〇印を付けよ。なお、計算においてはかねてより同社が採用している資本コスト 10 %を適用し、プロジェクト以外の事業活動からの税引前当期 純利益はゼロであるとする。解答にあたっては、金額単位を百万円とし、小数点第 2位を四捨五入すること
答えるもの:
・正味現在価値を用いたプロジェクト判断
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
問題だけで大丈夫だろう
設問3
(設問3) 設問2においては正味現在価値によってプロジェクトの収益性を評価したが、D社の財務状況に鑑みて、プロジェクトの流動性を検討するべきである。適切なプロジェクトの評価指標を計算し、両プロジェクトについて比較せよ
答えるもの:
・流動性を検討した評価指標
・その評価額
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
流動性?知識がなければ手出しできないか?
第4問
X 社は D 社にとって主要な取引先であり、D 社の受注全体に占める X 社からの 受注割合が大きい。この点に関して、下記の設問に答えよ。
設問1
(設問1) X社のような大口取引先の存在は、D 社にとってメリットもあるがデメリット もある。どのようなデメリットがあるか、30 字以内で述べよ
答えるもの:
大口取引先があるメリットとデメリット
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
本文見なくても答えられるかもしれないが、盛り込む要素があるかを読むべき
設問2
(設問2) 設問1におけるデメリットを解消するための方策として、環境関連製品の製造・販売をすることの意義を 30 字以内で述べよ
答えるもの:
デメリットを解消する方策の意義
サラバト解釈(与件文に探しに行く):
本文内に
・環境関連製品の内容
・大口取引先の内容
解答対応
事例Ⅳは主に本文との対応は1問から4問が微妙に絡んでいきます。
今回は私が取り組んだ優先順位から説明していきます。
対応の優先順位付け
今回の問題対応では、優先順位づけを先に行いました。
まず、最初に文章問題第四問→損益計算書作成の第二問→経営分析の第一問→最後に第三問という取り組み順序を先に設計しました。
そのため、この順序に沿って解答組み立てを説明していきます。
第4問
X 社は D 社にとって主要な取引先であり、D 社の受注全体に占める X 社からの 受注割合が大きい。この点に関して、下記の設問に答えよ。
設問1
(設問1) X社のような大口取引先の存在は、D 社にとってメリットもあるがデメリット もある。どのようなデメリットがあるか、30 字以内で述べよ
答え:
メリット:
・売上確保
デメリット
売上依存度が高いことに起因し、
・変動が大きくなってしまう
・交渉力の低下
設問2
(設問2) 設問1におけるデメリットを解消するための方策として、環境関連製品の製造・販売をすることの意義を 30 字以内で述べよ
答え:
需要動向が異なるため(本文より抜粋)、X社の収益基盤が安定する
第2問
設問1
第2問 (設問1) 以下の損益予測に基づいて、第x3 期の予測損益計算書を完成させよ。なお、利益に対する税率は 30 %とし、損失の場合には税金は発生しないものとする。 <損益予測> 第X3 期の売上高は、X 社からの受注減少によって第庵2 期と比較して 10 %減少すると見込まれる。また、第x2 期の損益計算書の費用項目を分析したところ、 売上原価に含まれる固定費は 1,020 百万円、販売費及び一般管理費に含まれる固定 費は 120 百万円である。第x3 期における固定費と変動費率は第x2 期と同じであ る。
答え:
・固定費と変動費を分けて作成
設問2
(設問2) 設問1の予測損益計算書から明らかとなる傾向を'a 欄に 40 字以内で、そのよう な傾向が生じる原因を'b 欄に 60 字以内で述べよ。
答え:
・傾向=売上減少により赤字転落した
・原因=営業レバレッジの高さ、固定費の高さ、損益分岐点の高さが原因
設問3
(設問3) 設問1の予測損益計算書をもとに CVP 分析を行うことによって、以下の金額を求め、'a 欄にその金額を、'b 欄に計算過程を、それぞれ記入せよ。 なお、解答にあたっては、金額単位を百万円とし、百万円未満を四捨五入すること。 (1) 第X3 期において 100 百万円の経常利益を達成するために必要となる売上高 はいくらか。 (2) 第X3 期において 100 百万円の経常利益を達成するために固定費の削減を検 討している。必要な固定費削減を行った場合、経常利益がゼロとなる損益分岐点売上高はいくらか
答え:
・経常利益達成のための売上高
売上高=経常利益+固定費(営業外収支も含む)÷限界利益率
・固定費削減をした場合の売上高
→問題を読み違えてしまい、固定費の削減額を答えてしまった・・・
第1問
第1問 (設問1) D 社および同業他社の財務諸表を用いて経営分析を行い、同業他社と比較した場合において、D 社が優れていると判断できる財務指標を1つ、課題となる財務 指標を2つあげ、'a 欄に名称、'b 欄に算定した数値を、それぞれ記入せよ。なお、 優れている指標については1の欄に、課題となる指標については2、3の欄に、そ れぞれ記入すること。また、数値については、'b 欄のカッコ内に単位を明記し、小 数点第3位を四捨五入すること。 (設問2) D 社の財政状態および経営成績について、同業他社と比較した場合の特徴を 60 字以内で述べよ。
答え:選択した指標
①優れているもの=有形固定資産回転率5回
②悪化しているもの=売上高営業利益率2.79%⇦誤答。他社よりも優れている指標でした・
③悪化しているもの=自己資本比率22.12%
反省として、単純な他社比較のミスです・・販管費率を比較して、回答してしまっていました・・・
第3問
第3問 X 社からの受注の減少が第X3 期以降継続し、機械設備 g の遊休化が予想される。 経営陣は、当該機械設備を利用して全社的な収益性を改善したいと考え、以下に示す &つのプロジェクトを検討中である。遊休化が予想されている機械設備 g は、取得 原価 50 百万円、年間減価償却費 10 百万円、残存耐用年数&年である。なお、以下に おいて、利益に対する税率は 30 %とする。 下記の設問に答えよ。 (プロジェクト2つの記載あり・・)
設問1
(設問1) プロジェクト Z を採用したことによって増加する各期のキャッシュ・フロー(当初投資時点の投資額を含まない)を、以下の2つのケースについて計算せよ。 ケース1: 各期におけるプロジェクト Z 以外の事業活動からの税引前当期純利益がゼロである。 ケース2: 各期におけるプロジェクト Z 以外の事業活動からの税引前当期純損失が 10 百万円である。
答え:以下で算出します。
ケース2はプラス節税効果につき10×0.3=3を加算するだけです。
各期CF=営業利益×(1ーtax)+減価償却費−投資額
設問2
(設問2) 両プロジェクトの正味現在価値を計算して'a 欄に記入し、採用するべきプロジェクトについて'b 欄に〇印を付けよ。なお、計算においてはかねてより同社が採用している資本コスト 10 %を適用し、プロジェクト以外の事業活動からの税引前当期 純利益はゼロであるとする。解答にあたっては、金額単位を百万円とし、小数点第 2位を四捨五入すること
答え:各期のキャッシュフローを割引計算した合計額から投資額をマイナスして算出します。
設問3
(設問3) 設問2においては正味現在価値によってプロジェクトの収益性を評価したが、D社の財務状況に鑑みて、プロジェクトの流動性を検討するべきである。適切なプロジェクトの評価指標を計算し、両プロジェクトについて比較せよ
答え:
流動性ということは「回収期間法」か「割引回収期間法」だと思われるが、割引回収期間法だと計算工程が増えるので「回収期間法」で答えよう
Z=1.04年
E=2.04年
なので、Zの方が回収期間が短く優れている。
解いてみての感想
解いてみての感想は「比的解きやすい印象なのに、ケアレスミスが多かった」でした。
今回の事例では、符号間違えたり、そもそも答える指標を履き違えていたりしました。
チェックをしていかないといけないです。。。
私は以下の「ふぞろい」を使っています。採点がしやすいです。
実際の採点もこんな形で上から並べているとは思います。
計算過程を知りたい場合、TACの回答を使うといいと思います。
基本的に、事例Ⅳは最初の経営分析以外はほぼ模範解答を正解として勉強していいと思います。
唯一、正解が見える事例なので、ここの力を落とさないように勉強していきましょう。
小数点を切り上げる基準も設問で違ったりするので、気をつけなければいけませんね・・。
コメント