勝手に恒例シリーズに位置付けている航空業界2社の決算比較!
ゴールデンウィークなどの大型連休はかなり活気が戻っていました。
果たして航空業界はまた人気企業に戻れるのか??CAさんを目指している方は採用が増えるのか?
この記事の結論
- 第二四半期ではANAが黒字!JALは営業利益ベースでは赤字ながらEBITで黒字!
- ついにANA/JALともに今期通期あたりから営業利益が黒字が安定しそう
- 今期予測はANAはさらに上方修正。JALは大きく変えず。
- 買うならANAを私は買う
業績比較(全日本空輸ANAと日本航空JALの比較)
両者をわかりやすく比較するために以下のような表にまとめています。
※会計基準が日本基準とIFRSと異なりますので、厳密には比較が正しくない可能性がありますが、ご容赦ください。
発表資料・決算短信・損益計算書など
両社の比較は昨年からの推移を見てみたい思います。
通期の売上高と営業利益を比較しています。
今回の決算は明確にANAに軍配!故・稲盛会長にイイ報告はまだまだ出来ず。。。
おなじくらいの回復でも前期のANA経営体質改善が今回の名案を分けた。
ANAは営業利益ベースでも黒字化!利益ベースでの回復が素晴らしい!
JALはEBITで黒字化も営業利益・純利益ベースではまだ赤字状態。
JALの状況は以下のようになっています。
売上収益は6185億円(3278億円回復)となり、営業損益が39億円の赤字、最終損益は21億円の赤字です。EBITは3.8億円の黒字です。
ちなみにEBITマージンは財務収支を除いた本業での数字を表すと言われますが、コロナの影響で借金が増えている航空業界では、営業利益や純利益ベースで見るのが適正だろうと思います。
ANAの状況は以下のようになっています。
売上高は7907億円(3595億回復)であり、営業利益314億円の黒字です。
しかしながら、経常損益も302億円・純損益195億円と利益がものの見事に回復傾向になっています。
昨年と比較すると売上は3500億以上回復し、純利益や営業利益が1000億円以上も回復させていることから毎年、しっかりと回復させているのがすばらしいですねーー。
EBITとEBITDAの違いは「減価償却費」を計算に含むかどうかです。
減価償却費を差し引くEBITDAの方が利益が大きく出ます。
どちらにせよ、営業利益や純利益で見るべきでしょう。
比較まとめ
損益計算書における全ての項目においてANAに軍配
という感じです。
とはいえ、23年度の半期でついた差ではないです。
22年度の特に大幅なANAの営業利益ベース改善がこの地点での明暗を分けているという感じです。
ANAはおそらく、ほぼ狙った通りの改善。通期の見通しも上方修正。
JALはおそらく、ほぼ狙った通りの改善。通期の見通しも上方修正。
第一四半期はJALもANAも黒字が期待できるのではないでしょうか?
今後の見通し
22年度通期業績予想
JALは通期黒字を見込んでいます。
ANAは通期で上方修正をしました。3月に記載されていたフリーキャッシュフローが確保できそうですね。
為替の修正は外貨収入と外貨で支払う燃料費用などですが、大きくはないですがプラスに影響しているようです。
JALは純利益450億円に対して、ANAは210億円⇨400億に修正しました。売上は両社とも近いところに着地するように思いますが、利益の着地は果たしてどうなるのか。全国旅行支援もあるので、赤字着地はないだろうと思いますがどうでしょうか?
これらを含んだ株価になっているかは各自確認・予測してみてください。
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