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【中小企業診断士2次試験】令和2年 事例Ⅰ 過去問を考える

この記事は約12分で読めます。
サラバト
サラバト

中小企業診断士学習は継続中です!

今回は過去問を取り上げたいと思います。

男性のあなた
男性のあなた

学習中だとどのように着目すればよいかわからないよね!

女性のあな
女性のあな

タグで「事例Ⅰ」に関連する項目は見ることができます!

サラバト
サラバト

診断士の学習をしない方も、どんな問題がコンサルの試験になるのかを見てみると面白いと思います!

ちなみに令和2年私は事例Ⅰ「B」、事例Ⅱ「B」、事例Ⅲ「B」、事例Ⅳ「A」でした。
A:60%以上、B:50~60%未満、C:40~50%未満、D40%未満

この記事でわかること

  • 令和2年事例Ⅰの問題
  • 設問解釈
  • 本文との対応
  • 解いてみての感想、回答例
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令和2年事例Ⅰの問題

過去問は1次試験も2次試験も以下のリンクから、見に行くことができます。

中小企業診断士試験問題

企業概要

様々な要素がありますが、それは後程本文でご確認いただくとして、概要を抜粋すると以下になります。

  • 資本金2000万円
  • 売上約5億円
  • 老舗の蔵元
  • 正社員20名、非正規社員20名+杜氏の42名

設問解釈

長い本文を読むには、先に設問を解釈してから本文を読むことが必要です。
そのために、「設問解釈」から始めたいと思います。

第1問

以下は、老舗蔵元A社を買収する段階で、企業グループを経営する地元の有力実業家であるA社長の祖父に関する説明である。各設問に答えよ。

このリード文で、まず今のA社が買収されたものだとわかりました。
また、その当時の代表であろう人が、現在のA社長の祖父であるとわかりました。

設問1

A社の経営権を獲得する際に、A社長の祖父は、どのような経営ビジョンを描いていたと考えられるか。100字以内で答えよ。

答えるもの:描いていた経営ビジョン

サラバト解釈(与件文に探しに行く):A社長の価値判断基準は何か?

設問2

A社長の祖父がA社の買収に当たって、前の経営者と経営顧問契約を結んだり、ベテラン従業員を引き受けたりした理由は何か。100字以内で答えよ。

答えるもの:顧問契約や従業員引き受け理由

サラバト解釈(与件文に探しに行く):ノウハウ的な問題か?強みが強化されるか弱まるか?

第2問

A社では、情報システム化を進めた若い女性社員を評価し責任者とした。ベテラン事務員の仕事を引き継いだ女性社員は、どのような手順を踏んで情報システム化を進めたと考えられるか。

答えるもの:どのような手順を踏んでシステム化したか

サラバト解釈(与件文に探しに行く):ベテラン事務員→女性社員の引継ぎ流れ、システム化の内容はなにか

第3問

現在、A社長の右腕である執行役員は、従来のルートセールスに加えて直販方式を取り入れ売上伸長に貢献してきた。その時、部下の営業担当者に対して、どのような能力を伸ばすことを求めたか。100字以内で答えよ。

答えるもの:どのような能力を伸ばすことを求めたか

サラバト解釈(与件文に探しに行く):ルートセールスと直販方式の違い

第4問

将来、祖父の立ち上げた企業グループの総帥となるA社長が、グループ全体の人事制度を確立していくためには、どのような点に留意すべきか。中小企業診断士として100字以内で助言せよ。

答えるもの:助言

サラバト解釈(与件文に探しに行く):人事制度の今の内容とこれから変更すべき方針、グループ全体というのに意味があるか?

本文との対応

本文はすべて載せるのもどうかと思うので、以下をご覧ください。

https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/2ji2020/a2ji2020.pdf

問題との対応は以下のように考えていきます。

第1問

以下は、老舗蔵元A社を買収する段階で、企業グループを経営する地元の有力実業家であるA社長の祖父に関する説明である。各設問に答えよ。

設問1

A社の経営権を獲得する際に、A社長の祖父は、どのような経営ビジョンを描いていたと考えられるか。100字以内で答えよ。

本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋
ビジョンは『地元の活性化』ではないか?
そうすると買収される前の企業がしたいと思っていた①雇用維持②老舗ブランドの維持も盛り込む必要がありそう。

答え構想
買収した時のメリット・強みとしてはブランド、ベテラン従業員、経営資産を生かすノウハウが旅館経験でありそう・・・

設問2

A社長の祖父がA社の買収に当たって、前の経営者と経営顧問契約を結んだり、ベテラン従業員を引き受けたりした理由は何か。100字以内で答えよ。

本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋
A社長が、レストラン売店などを祖父から教わっているが、酒蔵に関しては顧問契約を結んでいる前の経営者から教わり、実務はベテランの従業員と杜氏に教わっている。

答え構想強みの維持向上のために、必要だった。また、雇用維持にもつながる。

設問1との整合:雇用維持がかぶるな・・・どちらにどのように書くか

第2問

A社では、情報システム化を進めた若い女性社員を評価し責任者とした。ベテラン事務員の仕事を引き継いだ女性社員は、どのような手順を踏んで情報システム化を進めたと考えられるか。

本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋
仕事内容と手順は特に書いていない・・想像で書くのか?
しかし、煩雑だとか書いてある。暗黙知状態にあるということだろうか?

答え構想暗黙知を形式知化していくことを中心に、標準化→整理→データベース化みたいな内容で答えていく。

第3問

現在、A社長の右腕である執行役員は、従来のルートセールスに加えて直販方式を取り入れ売上伸長に貢献してきた。その時、部下の営業担当者に対して、どのような能力を伸ばすことを求めたか。100字以内で答えよ。

本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋
ルートセールスの内容も直販の内容も書いていない・・・
ルートセールスは法人と仮定するのか商社と仮定するのか?
新規直販は個人とするのか小売とすべきか?
うーん・・・・・個人だとしても小売だとしても「直販」は確定か。
杜氏や蔵人と新規事業との橋渡しともこの人は書いてある・・

答え構想直販なので、ニーズが直接収集できる力を求め、そのニーズを杜氏や蔵人に共有し、商品開発に生かせる・という方向性で回答する。小売や個人とするのは危険か。

第4問

将来、祖父の立ち上げた企業グループの総帥となるA社長が、グループ全体の人事制度を確立していくためには、どのような点に留意すべきか。中小企業診断士として100字以内で助言せよ。

本文から答えのヒントとなりそうなものを抜粋
グループとしての特殊点はなさそう。「グループ全体のバランス」くらいか。
今までは「A 社の人事管理は、伝統的な家族主義的経営や祖父の経験や勘をベースとした前近代的なもの」「年功序列型賃金が基本」あたりか。

答え構想これからバランスが求められる違いを答えて、人材管理面をハード・ソフトに分けて採用・配置・評価・報酬(教育はなさそう)くらいで答えるか。

解いてみての感想

解いてみての感想は「根拠ない部分が多く難しい」でした。
2次試験全体に言えることですが、特に3問はほぼノーヒントじゃない??と思うような内容でした。
私はこの評価は「B(50~60%未満)」でした。

TACさんが回答解説動画を出しています。2次試験は予備校などでも回答が一つに固まらないのも特徴です。

TAC中小企業診断士講座
TAC中小企業診断士講座が、中小企業診断士受験生(または合格者)向けに情報を発信しているチャンネルです。TAC中小企業診断士講座のコースガイダンスはもちろん、受験生向けセミナー、解答解説会、実務家インタビューなどもUPしています。

以下の書籍で答え合わせできると思います。
TACテキストも良いのですが、自分の回答と見比べづらく、一般的に推奨されている「ふぞろい」のほうがおすすめです。

ふぞろいも最新版が出るようですので、その場合はそちらがよいでしょう。

サラバト
サラバト

この模範解答を正解とすると、1問・2問では「雇用の維持」などは必要ないの?と感じ、3問などはざっくりしすぎじゃない?と感じたりしました。

一方で、4問の「非正規社員も含め~」という回答はなるほど。それは盛り込むべき回答な気がする・・とも感じました。

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